「TAP the CHART」116回は、1928年を取り上げます。
【1928年のTOP 10 HITS】
❶Sonny Boy / Al Jolson
❷Ramona / Gene Austin
❸My Angel / Paul Whiteman
❹Jeannine (I Dream of Lilac Time) / Gene Austin
❺Among My Souvenirs / Paul Whiteman
❻Ramona / Paul Whiteman
❼Together / Paul Whiteman
❽There’s a Rainbow Round My Shoulder / Al Jolson
❾Laugh, Clown, Laugh! / Fred Waring & the Pennsylvanians
❿I Can’t Give You Anything But Love (Dear) / Cliff Edwards
*参考/Joel Whitburn監修『Pop Memories 1900-1940』。ナンバー1ヒットのうち、1位の獲得週が多かったもの順に掲載(同点の場合、チャートに留まった週が多い方を優先)。
【1928年の主な音楽的出来事】
◯ポール・ホワイトマン楽団がヒットを連発。
◯ヘレン・ケインの「I Wanna Be Loved By You」がヒット。
◯ルイ・アームストロングの「West End Blues」がヒット。
◯リロイ・カーが「How Long, How Long Blues」を録音。シティ・ブルーズ最初のヒット曲。
◯タンパ・レッドとジョージア・トムが「It’s Tight Like That」を録音。
◯パイントップ・スミスが“ブギウギ”の名がついた最初の曲「Pinetop’s Boogie Woogie」を録音。
◯ミシシッピ・ジョン・ハートが「Frankie」など13曲を歴史的録音。その後、1960年代前半に“再発見”されることになる。
◯ブラインド・ウィリー・マクテルが「Statesboro Blues」を録音。ロック時代になってオールマン・ブラザーズ・バンドで有名になったブルーズ屈指のスタンダードだ。
◯ブラインド・レモン・ジェファーソンが「See That My Grave is Kept Clean」を録音。
◯クロスロード伝説の元祖、トミー・ジョンソンが「Canned Heat Blues」を録音。
◯ケイジャン音楽の歴史的録音。ジョー・ファルコンの「Allons a Lafayette」。
◯ジミー・ロジャースの「T For Texas (Blue Yodel No 1)」と「In the Jailhouse Now」がヒット。カントリー音楽の最初の録音の一つ。
◯カーター・ファミリーの「Wildwood Flower」と「Keep on the Sunny Side」がヒット。こちらもカントリー音楽の最初の録音の一つ。
◯オペレッタ『三文オペラ』がドイツで初演。ベルトルト・ブレヒト作詞・クルト・ヴァイル作曲の「Mack the Knife」が生まれる。
◯ベッシー・スミスが「Empty Bed Blues」を録音。
◯マ・レイニーが「Prove It on Me Blues」を録音。
◯ファーリー・ルイスが「Kassie Jones」を録音。
◯メンフィス・ジャグ・バンドが「Stealin’, Stalin’」を録音。
◯キャノンズ・ジャグ・ストンパーズが「Minglewood Blues」を録音。
【1928年のナンバー1ヒット】○内数字は獲得した週。
Among My Souvenirs/Paul Whitman ④
Together/Paul Whiteman ②
Ol’Man River/Paul Whiteman ①
Ramona/Paul Whiteman ③
Ramona/Gene Austin ⑧
Laugh, Clown, Laugh!/Fred Waring ①
My Angel/Paul Whiteman ⑥
Jeannine (I Dream of Lilac Time)/Gene Austin ⑤
I Can’t Give You Anything But Love (Dear)/Cliff Edwards ①
Sonny Boy/Al Jolson ⑫
There’s a Rainbow Round My Shoulder/Al Jolson ②
1928年のナンバー1ヒットは11曲。
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