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ロックの殿堂入り2020〜ドゥービー・ブラザーズ/デペッシュ・モードほか

2019.12.25

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「TAP the COLOR」連載第398回〜BLUE〜


1986年から始まった「ロックの殿堂」(Rock and Roll Hall of Fame) は、デビュー25年以上のミュージシャンやバンドを対象としている。2020年の殿堂入りアーティストは2020年1月に発表。今回はノミネートされているアーティストの中から4組を紹介していこう。


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ドゥービー・ブラザーズ『One Step Closer』(1980)
西海岸出身のドゥービーズには二つの異なる表情がある。一つは「China Grove」「Long Train Runnin’」などで知られる力強いアメリカン・ロックバンドとしての顔。もう一つは東海岸出身のマイケル・マクドナルドらの加入を経て、「What a Fool Believes」など都会的でメロウなサウンドを聴かせたイメージ。ちなみに本作は彼らのラストアルバム。しかし未だに殿堂入りしていないとは、一体何をやっているのだろう。

デペッシュ・モード『The Singles 86–98』(1998)
1981年にデビューしたエレクトロ・ポップの伝説的バンド。英国だけでなく世界的に大成功を収めた。本作は全盛期のアルバム5作『Black Celebration』(1986)、『Music for the Masses』(1987)、『Violator』(1990)、『Songs of Faith and Devotion』(1993)、『Ultra』(1997)から代表曲を集めたベスト盤。ジャケット写真が美しい。

ルーファス feat.チャカ・カーン『Rags to Rufus』(1974)
1970年代に最も影響力を持った女性R&Bシンガーといえば、チャカ・カーン。本作に収録されている「Tell Me Something Good」のヒットで一躍その名が広まった。その後R&Bチャートで70年代だけで10曲ものトップ10ヒット(うち4曲がナンバーワン)を放つ。ファンク・サウンドに絡みつく彼女の歌に影響を受けたアーティストは数知れず(メアリー・J・ブライジなど)。ちなみにルーファスの前身はアメリカン・ブリードというロックバンドだった。

ノートリアスB.I.G.『Greatest Hits』(2007)
アイスTやNWAらを発端とするギャングスタ・ラップがメインストリーム化して、西海岸が主導権を握っていた90年代。対する東海岸のヒップホップを担っていたのが、このビギーことノートリアスB.I.G.(ビー・アイ・ジー)。1996年9月に西海岸のデス・ロウ所属の2パックが銃撃されて死亡。翌年3月9日にはバッド・ボーイ所属のビギーも同様に銃弾に倒れた。享年24。この対立事件はヒップホップ史上最悪の悲劇として知られている。本作はビギーの足跡を追ったベスト盤。








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