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80年代MTVと銀色世界〜ダイアー・ストレイツほか

2014.07.09

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★ダウンロード/ストリーミング時代の色彩別アルバムガイド
「TAP the COLOR」連載第37回

1981年夏に開局したMTVは、80〜90年代の音楽プロモーションの場として絶大な力を放っただけではなく、若い視聴者に対して映像作品の楽しさや可能性を教えてくれた魔法のようなプログラムだった。音楽は「聴く×観る」という感覚。今回のクリップはそんな時代を象徴する。

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ammonia-avenue-51692c3e65b2d アラン・パーソンズ・プロジェクト『Ammonia Avenue』(1984)
MTV全盛期の忘れ得ぬクリップ「Don’t Answer Me」(ビルボード15位)収録。フィル・スペクターを彷彿とさせる夢心地な音と歌詞、そしてハードボイルドコミックな映像世界。一度観ると“記憶に残る”名曲。すべてがプロとしての仕事。アルバムジャケットはヒプノシス。


wheels-are-turnin-52ca179f85a0f REOスピードワゴン『Wheels Are Turnin’』(1984)
80年代屈指のパワーバラード「Can’t Fight This Feeling」(ビルボード1位)収録。MTVで観て感じる歌の世界。80年代はこのような美しいメロディを持つ曲が当然のように1位になれた時代。最近ではミュージカル映画『ロック・オブ・エイジズ』で印象的に使用された。

zzz ダイアー・ストレイツ『Brothers in Arms』(1985)
まだ新しいメディアだったMTVを揶揄した曲が逆に注目や話題となり、遂には最優秀ビデオ賞まで受賞してしまった「Money for Nothing」(ビルボード1位)を収録した大ベストセラーアルバム(世界で3000万枚以上のセールス)。CGはチープだが当時は最先端だった。

beatsie-boys-licensed-to-ill ビースティ・ボーイズ『Licensed to Ill』(1986)
このアルバムが出た時、それまでのヒットチャートが急に古臭いものに感じたことを覚えている。新しい音楽、新しい世代、新しい時代の幕開け。そしてこのアルバムが1位になった時、そんな雰囲気が現実化した。90年代になると、彼ら自体がオルタナティヴカルチャーとなる。

【執筆者の紹介】
■中野充浩のプロフィール
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