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瞬間を刻んだLIVE盤〜オールマン・ブラザーズ・バンドほか

2015.01.14

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★ダウンロード/ストリーミング時代の色彩別アルバムガイド
「TAP the COLOR」連載第64回

2000年代以降、音楽はダウンロード販売やストリーミングやネット動画サービスの登場によってCDセールスの減少が目立つようになった。同時にアーティストたちはステージやツアーに力を入れるようにもなった。ビジネス的意味合いよりも、音楽本来の醍醐味であるライブ演奏。ライブ盤は“素晴らしいあの瞬間”の疑似体験だ。

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allman-brothers-fillmore-east オールマン・ブラザーズ・バンド『At Fillmore East』(1971)
デュアン・オールマンによるオープンEチューニングのスライドギターが響き渡るロック史上に輝く名盤。オールマンズはデビューから2年で500回以上のギグを行いながら、屈指のライブバンドして磨かれていく。ギタリストの演奏に度肝を抜かれた同業者は数知れない。そしてデュアンは24歳でこの世を去った。


51W1bta9SYL フリートウッド・マック『Live』(1980)
全盛期マックのライブ盤。リンジー・バッキンガムとスティーヴィー・ニックス加入後、1975年の『フリートウッド・マック』、77年の『噂』、79年の『タスク』とビッグヒット&ベストセラーを続けていた頃の彼らのステージが蘇る。クリスティン・マクヴィーも含めた3人のヴォーカルが堪能できるのはもちろん、洗練されたポップ/ロックの到達点が聴ける。

スクリーンショット(2015-01-12 15.16.38) デヴィッド・ボウイ『Ziggy Stardust: The Motion Picture』(1983)
ボウイの儚く切ない声が全編を包む1972年発表の最高傑作『ジギー・スターダスト』。ボウイがなりきるキャラクターやアルバムとしてのコンセプト以上に、楽曲の素晴らしさに特筆すべきものがあった。本作はタイトル通り、ジギーとしてのステージを収録した映画のサントラ/ライブ盤。70年代のボウイの活動は奇跡的だった。

billyverathebeaters-byrequest(thebestofbillyverathebeaters)(2) ビリー・ヴェラ『By Request』(1987)
80年代に『ファミリー・タイズ』というTVシットコムが大人気になり、日本でも86〜87年にかけてテレビ東京やテレビ大阪で放映されていたので観ていた人も多いと思う。主演のマイケル・J・フォックスはこれを機にスターになった。ビリー・ヴェラのライブ録音「At This Moment」は、愛のテーマ曲としてドラマに登場。87年には全米1位に輝いた。

【執筆者の紹介】
■中野充浩のプロフィール
https://www.wildflowers.jp/profile/
http://www.tapthepop.net/author/nakano
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