TAP the COLOR

伊達男たちのピンク〜ロッド・スチュワート/ボズ・スキャッグスほか

2015.07.08

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「TAP the COLOR」連載第89回

派手な衣装にリムジン、女、シャンパン、パーティといったイメージを想像した70年代後半のロッド・スチュワート。そして同時代に大人の渋い世界とロマンスを聴かせてくれたボズ・スキャッグス。80年代はアメリカン・ロックが復権して、ジョン・メレンキャンプはTシャツとジーンズ姿でスモールタウンの風景を歌った。MTVはロングヘアーのヘヴィメタルを流しまくり、中でもディー・スナイダーの容姿とポップソングは衝撃だった。歌い手のヴィジュアルはサウンドを決して裏切ることはなく、みんなが洒落ていた。

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greatest-hits-54332e219f4f9 ロッド・スチュワート『Greatest Hits』(1979)
「ロッド・ザ・モッド」と言われていた1960年代半ばの英国の洒落者は、ジェフ・ベック・グループやフェイセズのヴォーカリストとして着実に実力と人気をつけていった。バンドとの二足のわらじ状態から解放され、1975年以降はアメリカを新たな拠点に本格的なソロ活動を一貫。ヒットを量産して世界的なスーパースター/エンターテイナーへと駆け上がる。このベスト盤はそんなロッドの振り返り第1期集。派手なR&Rに混じって時々出てくるフォーク的なサウンドが英国を感じてたまらない。


51aYmu1+OFL ボズ・スキャッグス『Hits!』(1980)
AORの顔役的な印象が強い人だが、もとはブルースやR&Bを演っていたブルー・アイド・ソウルマン。そんなボズは1974年の『Slow Dancer』や1976年の『Silk Degrees』を機に、洗練を極めたソフト&メロウ路線に。大人の色気あるシンガーとして知れ渡っていく。本作はそんなボズの世界が堪能できるベスト盤。ロッドのピンクジャケットと比べて、その着こなしもどこか渋い。

John Cougar Mellencamp - Uh-Huh - Front ジョン・メレンキャンプ『Uh-huh』(1983)
売れない時代が続いたジョンだったが、1982年の『American Fool』で大ブレイク。しかし、本人は作られたスター街道を歩むようで嫌悪していたという。そして心機一転、芸名のジョン・クーガーから本名を取り入れたジョン・クーガー・メレンキャンプに改名して発表したのが本作だった。アメリカのスモールタウンの人々や生活や風景や問題を歌う本物のアーティスト。Tシャツにジーンズというシンプルさにこの男の信念を見る。天使と悪魔のイラストも話題になった。

twisted-sister-stay-hungry トゥイステッド・シスター『Stay Hungry』(1984)
80年代のMTV時代に登場したヘヴィメタル・バンドとしてとらえられがちだが、実は結成は1972年と古い。ディー・スナイダー(ジャケットの人)が加入した76年以降、グラムロックからハードロックへとシフトチェンジ。メタルブームが到来した1980年代前半にようやくアルバムデビューした。本作は一度耳にしたら忘れられない名曲「We’re Not Gonna Take It」を収録した3枚目。アメリカだけで300万枚以上を売った。ディー・スナイダーは間違いなく、80年代/MTVの伊達男だった。

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