TAP the COLOR

魅惑のジュークボックス・ミュージカル〜『マンマ・ミーア!』『踊るアイラブユー』ほか

2015.07.15

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「TAP the COLOR」連載第90回

「ジュークボックス・ミュージカル」とは、作品のためにオリジナル・ナンバーを書き下ろすのではなく、すでに慣れ親しんだヒット曲などを使用して創作されるミュージカルの舞台や映画のこと。1999年の『マンマ・ミーア!』が大成功して以来、人気ジャンルとして定着した。

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81lG6yr5UEL._SL1500_ 『踊るアイラブユー』(2014)
原題の『Walking on Sunshine』は、カトリーナ&ザ・ウェイブスの1985年の同名ヒット曲から。全編に渡って80年代のヒット曲で構成される。姉の結婚相手が妹の元カレだったということから始まる、リゾート地での夏の恋のドタバタ劇。映画の出来も出演者の歌唱力もお世辞にもいいとは言えないが、それでも当時のポップソングに慣れ親しんだ世代には魅力的。空港シーンでのマドンナ「Holiday」、女心を歌うバングルズ「Eternal Flame」、女子会でのシンディ・ローパー「Girls Just Want to Have Fun」は聴きどころ。
2015年7月10日より公開中


71jW1c9LBEL._SL1125_ 『マンマ・ミーア!』(2008)
原題は『Mamma Mia!』。1999年に初演され、世界中でロングランとなったミュージカル舞台の映画化。ジュークボックス・ミュージカルのブームの火付け役でもある。こんなに観ていて楽しい気分になる作品も珍しい。ギリシャのホテルを経営する母と結婚を控えた娘。父親候補の3人の男たちが繰り広げる物語。アバのヒット曲だけで構成され、誰もが聴いたことのあるグレイテスト・ヒッツ的な世界が味わえる。

600x600 『ロック・オブ・エイジズ』(2012)
原題は『Rock of Ages』。キャッチーなメロディのハードロックやパワーバラード満載の青春映画。1987年のLAを舞台としたサクセス・ストーリーとボーイ・ミーツ・ガール的な要素のほか、アレック・ボールドウィンやラッセル・ブランド、キャサリン・ゼダ=ジョーンズやメアリー・J・ブライジなどクセのある豪華キャストが登場して枝葉を広げる。中でもトム・クルーズが扮する伝説のロックスターは見どころ。デフ・レパード、ナイト・レンジャー、ガンズ&ローゼズ、ボン・ジョヴィ、トゥイステッド・シスター、REOスピードワゴン、フォリナー、スターシップ、ジャーニーらのナンバーが心地いい。エンドクレジットで流れるクワイエット・ライオットの「Cum on Feel the Noize」に痺れる。
(こちらもお読みください)
ロック・オブ・エイジズ〜一緒に歌えるロックミュージカルの最高傑作!

3392__moulin_rouge_soundtrack_ 『ムーラン・ルージュ』(2001)
原題は『Moulin Rouge!』。監督のバズ・ラーマンが「20世紀のあらゆるものを切り取ってコラージュした」結果、19世紀末のパリであるにも関わらず、ヴィジュアルも音楽も時代を問わない既存のポップカルチャーから数多く引用されている。台詞も名曲の歌詞から取られていた。貧しいボヘミアン作家の青年と美しい踊り子との悲恋物語で、伝説のナイトクラブ『ムーラン・ルージュ』が舞台。ナット・キング・コールからエルトン・ジョンやマドンナ、ホイットニー・ヒューストンまで幅広いが、ユアン・マクレガーとニコール・キッドマンの歌う新曲“秘密の愛の歌”が素晴らしい。
(こちらもお読みください)
ムーラン・ルージュ〜“秘密の歌”とボヘミアンたちの世紀末

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