TAP the COLOR

夢のカリフォルニアで〜ママス&パパス/ドン・ヘンリーほか

2015.07.29

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「TAP the COLOR」連載第92回

のちにイーグルスを結成することになるドン・ヘンリーは、テキサス州に住んでいる頃、西に沈む夕陽に向かっていつも心に誓ったという。「太陽がカリフォルニアに沈んでいく。いつか必ずあそこへ行くぞ」と。同じくデトロイトにいたグレン・フライは、「いろんな雑誌にヒッピーやフラワーチルドレンのことが紹介されていてた。僕を含めてミシガン周辺に住んでいた子供たちは、西に沈む太陽を眺めながら、あの向こうでは何が起こっているのか、いつも胸をときめかせていた」と言った。

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if-you-can-believe-your-eyes-and-ears-4f85e82580357 ママス&パパス『If You Can Believe Your Eyes and Ears』(1966)
ニューヨーク、グリニッチ・ヴィレッジのフォークシーンで活動していたジョン・フィリップスやキャス・エリオットらによる男女4人組のデビュー作。同時代のヒッピー/フラワーチルドレンに支持されたフォーク・ロック・サウンドで、名曲「California Dreamin’」「Monday, Monday」などを収録。ダンヒルのルー・アドラーのプロデュース。この後、激動の時代の流れと消えゆくカリフォルニア幻想に合わせるかのように4人は訣別。ミッシェル以外は亡くなってしまった。なお、本日7月29日はキャス・エリオットの命日。
(こちらのコラムもお読みください)
カリフォルニア・ドリーミング〜“夢の終わり”を象徴していた隠れた名作


R-1315531-1245656018.jpeg ジャクソン・ブラウン『For Everyman』(1973)
次作『Late for the Sky』の存在で影が薄いが、実は名盤との評価が高いセカンド作。スライド・ギターの名手デヴィッド・リンドレーのほか、イーグルスのドン・ヘンリーとグレン・フライ、ジョニ・ミッチェル、ボニー・レイット、デヴィッド・クロスビーらが参加。Rockaday Johnnieのクレジット名でピアノを弾いているのはエルトン・ジョン。「Our Lady of the Well」「Colors of the Sun」「These Days」といったナンバーにカリフォルニアの夕暮れ時への誘いが。

91kAMwW6CZL._SL1419_ ドン・ヘンリー『Building the Perfect Beast』(1984)
イーグルスの「Hotel California」でカリフォルニア幻想に終止符を打ったドン・ヘンリー。たった1曲が見応えある長編映画にもなり得ることを教えてくれた凄い体験だったが、解散後ソロ活動を始めた彼が、古巣アサイラムからゲフィンへ移籍して放ったセカンド作。マイク・キャンベルとの共作「The Boys of Summer」が脳天気でポップなMTV時代で流れた意義は高く、第2回のMTVアワードで最優秀ビデオを受賞した。

The_Bangles-Different_Light-Frontal-630x630 バングルス『Different Light』(1986)
ガールズ・バンドを振り返る時、決して避けて通れないのが1984年にLAからデビューしたバングルズ。セカンドの本作からはヒット曲が連発して全米2位まで上昇。「Manic Monday」を提供したChristopherとは、当時音楽シーンの頂点にいたプリンス(曲調を聴けば明らか)。こちらも耳に残る「If She Knew What She Wants」はジュールズ・シアーの曲。1位になった「Walk Like an Egyptian」は1987年のビルボード年間シングルチャートも制した。


参考文献/『ロックンロールからロックへ』(福屋利信著)

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