TAP the COLOR

70年代の仕事人たち〜ロイ・ブキャナン/ウィルコ・ジョンソンほか

2015.08.12

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「TAP the COLOR」連載第94回

音楽に対するストイックな姿勢や美学を貫き、同業者からもリスペクトを受ける“ミュージシャンズ・ミュージシャン”と呼ばれる人たちが有名無名問わずいる。今回はモノクロジャケットの中から、そんな渋い仕事人たちの名作をセレクト。

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roy_buchanan_-_roy_buchanan-front ロイ・ブキャナン『Roy Buchanan』(1972)
エリック・クラプトンやジェフ・ベックをはじめ、ロック界のレジェンドからの多大なリスペクトを受けるミュージシャンズ・ミュージシャンの筆頭格。1950年代後半からプロとして音楽活動をスタートさせ、スタジオやツアーでブルースやカントリーなどを吸収消化したギタープレイを披露。69年にはブライアン・ジョーンズの後釜としてストーンズ加入をキース・リチャーズから依頼されるも、繊細な性格からあっさりと断ったのは有名。世界最高の無名ギタリストとして評判が高まり、リリースしたのが本作。1988年8月14日死去、享年48。収録曲「Sweet Dreams」が映画『ディパーテッド』のエンディングで使用されていたのが泣ける。


19-2 ドクター・フィールグッド『Down by the Jetty』(1975)
イギリスのいわゆるパブ・ロック・シーンから登場したバンドのファーストで、そのサウンドの要はギタリスト、ウィルコ・ジョンソン(ジャケ写/一番左)。切れ味鋭いナイフのようなカッティングプレイは初めて耳にすると衝撃間違いなし。ウィルコはその後バンドを脱退し、自らのバンドで一貫した音楽活動を続ける。ステージにおける動のパフォーマンスとは対照的に、普段は静なる人。親日家であり、日本のミュージシャンにもファンが多い。

img_0 ドゥービー・ブラザーズ『Minute by Minute』(1978)
西海岸を代表する豪快なアメリカンロックバンドが、東海岸出身のマイケル・マクドナルド(ジャケ写/中央)らの加入を経てドゥービーズ流の都会的なメロウなサウンドを完成させた傑作。その時期によってファン層が異なることでも知られるが、本作はマクドナルドの音楽性が開花して新たなリスナーを広く獲得した。全米1位になった「What a Fool Believes」は今やロックのスタンダードナンバーだ。

114852080 ドナルド・フェイゲン『The Nightfly』(1982)
特に音にうるさいAORファンのマストアイテムとして知られるスティーリー・ダンの1977年作『エイジャ』は、究極のポップロックが聴ける名盤。本作はウォルター・ベッカーとのコンビを解消したドナルド・フェイゲンが放った、印象的なジャケ写でも有名なソロデビュー作。1950〜60年代のアメリカの音楽的風景をテーマに、音作りに対する完全主義の美学に驚かされる。そしてどこまでも心地いい。

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