TAP the COLOR

ならず者たちの色気〜ローリング・ストーンズ/ジミー・クリフほか

2015.08.19

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「TAP the COLOR」連載第95回

ピュアな心がなければ“ならず者”にはなれない。悪を裁くのは正義ではなくいつだって“流れ者”だ。敗北や損失を受け入れることができて“アウトロー”と呼ばれる権利がある。60年代後半〜70年代後半のロックシーンは、そんな魅力的な連中(バンド)が呼吸していた時代。彼らが醸し出す色気はどこまでもカラフルだ。

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jimmy_cliff-the_harder_they_come1 サウンドトラック『The Harder They Come』(1972)
クリス・ブラックウェルが設立したアイランド・レコードが1972〜73年に放ち、レゲエが世界へ広まるきっかけになった2枚のアルバムの一つ(もう1枚はもちろんウェイラーズの『Catch A Fire』)。ジミー・クリフが主演したジャマイカ産映画のサントラ盤。ジミーのほか、トゥーツ&ザ・メイタルズやデズモンド・デッカーらを収録。スリッカーズの「Johnny Too Bad」は、後にザ・クラッシュ主演映画『ルード・ボーイ』でも使用された。ゲットーを抜け出す為の歌。そして搾取社会をタフに生き抜いていく為の歌。レゲエの鼓動が刻まれた永遠の名作。
(こちらもお読みください)
ハーダー・ゼイ・カム~持つべき権利のために搾取体制と闘う姿を描いたレゲエ映画の名作


Some_Girls ローリング・ストーンズ『Some Girls』(1978)
ディスコやパンク全盛時代にもタフに対応した王者ストーンズ。「Miss You」をはじめとした新しいもの好きなミック・ジャガーの趣味が曲に反映される一方で、当時ストーンズ解散とまで言われ、深刻なドラッグ裁判の渦中にいたキース・リチャーズの心機一転作「Before They Make Me Run」や珠玉のカントリーナンバー「Far Away Eyes」を収録。ジャケットは女性の髪型のカタログになっていて、有名人の顔を無断で使用していたことから、次のプレスから変更されたのは有名な話。
(こちらもお読みください)
キース・リチャーズと権力との闘い〜絶望の淵で天使を見た男

スクリーンショット(2015-08-15 22.19.32) ザ・フー『Magic Bus:The Who on Tour』(1968)
マキシマムR&B/モッズバンド時代を経て、ロックオペラ「A Quick One, While He’s Away」での実験、あるいは史上最高のライブバンドへとその姿を広げようとしていた頃にリリースされた、怒れるゴロツキども=ザ・フーのアメリカでの編集盤。サイケデリック/フラワーチルドレンな時代を象徴するアートワークが秀逸。そして翌年、彼らは『Tommy』でロックの可能性に挑むことになる。

cd8601ba セックス・ピストルズ『The Great Rock ‘n’ Roll Swindle』(1979)
敏腕もしくは悪名高きプロデューサー、マルコム・マクラーレンがナビゲートする、ピストルズ結成から解散までを描くエンターテインメント。タイトルの“スウィンドル(詐欺)”にもあるように、いかにマルコムがピストルズを使ってムーヴメントを意図的に仕掛けていったのかが、貴重な映像とともに語られる。シド・ヴィシャスの伝説の歌唱「My Way」、スティーヴ・ジョーンズやポール・クックの痛快なロックンロールナンバーも収録。ピストルズは限りなくポップだった。

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