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映画のヒットに音楽の力あり〜トップガン/ストリート・オブ・ファイヤーほか

2015.10.07

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「TAP the COLOR」連載第102回

驚異的かつ印象的だった1980年代の映画のサウンドトラックブーム。ちなみにその10年のセールスランキングでは、1位/プリンスの『PURPLE RAIN』、2位/『DIRTY DANCING』、3位『FOOTLOOSE』『TOP GUN』となっている。今回は映画のヒットに音楽の力あり的な4作品を紹介。

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various-streets-of-fire-ost-jpg-soundtrack-1884033134 サウンドトラック『Street of Fire』(1984)
どこかの街でのロックンロールの寓話として公開された、1980年代が生んだ青春映画の傑作のサントラ盤。ライ・クーダー、マリア・マッキー、フィクスなどのナンバーが収録されているが、やはり映画のオープニングとエンディングで使われた、ドラマチック・バラードの権威ジム・スタインマンによる2曲「Nowhere Fast」「Tonight Is What It Means to Be Young」が聴きどころ。なお、出演したダイアン・レインは実際には歌っていない。
(こちらもお読みください)
ストリート・オブ・ファイヤー〜流れ者の美学とロックンロールの寓話


155072 ジョン・キャファティ&ザ・ビーバー・ブラウン・バンド/サウンドトラック『Eddie and the Cruisers』(1983)
上記『ストリート・オブ・ファイヤー』で主演したマイケル・パレの映画デビュー作であり、内容は全米ナンバーワンヒット後にリーダーが事故で失踪して解散したという伝説のロックバンドを追跡するというもの。ジョン・キャファティとそのバンドが音楽を担当。「On The Dark Side」「Tender Years」などがヒットした。ブルース・スプリングスティーンにそっくりなことで話題にも。

0884977723564_600 サウンドトラック『Top Gun』(1986)
トム・クルーズの大ブレイク作であり、当時日本でも大ヒットを記録した映画のサントラ盤。80年代のサントラブームはその驚異的なセールスでも知られるが、本作も全米だけで900万枚以上を売った。賛否両論を生んだケニー・ロギンスの主題歌のほか、ベルリンの愛のテーマ「Take My Breath Away」が大ヒット。スペシャルエディションでは劇中で使用されていたオーティス・レディングやジェリー・リー・ルイスやライチャス・ブラザースらのソウルやR&Rクラシックが収録されて、存在価値が一気に高まった。

71BzpprsY2L._SL1200_ スティーヴィー・ワンダー/サウンドトラック『The Woman in Red』(1984)
映画の方は普通のサラリーマンがある日赤い服の美女に恋をして、その美女に近づくための一部始終を描いたロマンチック・コメディ。音楽はスティーヴィー・ワンダーとディオンヌ・ワーウィックが担当。80年代のヒット曲の中でも最もよく知られた一つ「I Just Called to Say I Love You」はこのサントラから生まれた。

【執筆者の紹介】
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