TAP the COLOR

歌う女たち〜カースティ・マッコール/アリシア・キーズほか

2015.12.16

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「TAP the COLOR」連載第112回

ロック全盛期の1960〜70年代は、女性シンガー・ソングライターの存在はまだまだ希少であり、80年代のMTV時代では音楽性よりもそのヴィジュアル性に注目が集まっていた。しかし、90年代に入ると、女性アーティストの活躍が増し、様々な表情を持った歌い手や書き手が登場。時代を反映する存在として真の女性の時代に突入していく。

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Kirsty-MacColl_Kite カースティ・マッコール『Kite』(1989)
音楽評論家の五十嵐正氏が「英国で最も優れたSSWの一人。その作品は知性を機知とユーモアで包んだ英国人らしいもので、歌声には少女の無垢と大人の気品が同居している」と表現したカースティの2作目。ポーグスと共演してクリスマスソングの定番となった「ニューヨークの夢」、あるいはトレイシー・ウルマンの「They Don’t Know」の作者として有名になった彼女だが、本作ではスミスのジョニー・マーが参加して歌の題材や音楽性がより幅広くなった。素晴らしい作品だ。2000年12月18日死去。享年41。


surfacing サラ・マクラクラン『Surfacing』(1997)
映画『シティ・オブ・エンジェル』でも印象的に使用された大名曲「Angel」を収録した大ヒット作。スランプを経て曲を書き、録音された本作には「女らしさ」が強烈に漂う。天にも舞い上がっていくような歌声がサラの魅力だが、女性アーティストだけで北米を巡った「リリス・フェア」の浸透が何よりの成功の源。バラード作品にたまらない心地よさがある。


Alicia-Keys-Songs-In-a-Minor-Album-Cover アリシア・キーズ『Songs In A Minor』(2001)
R&Bサイドからも1枚。今やブラックミュージック・シーンの最重要アーティストの一人でもあるアリシアのデビュー作。クラシックを志していた経歴もあり、ピアノの才能が凄い。まさかのベートーヴェンの「月光」から始まるセンスにも驚いたが、ヒップホップやソウルなどがシンクロしていく世界は唯一無二。同時期のノラ・ジョーンズと共に、歌声も表現力も突出したピアノウーマン。


61v3UZ-wszL._SL1050_ アデル『19』(2008)
現在、世界で最も有名な歌い手となったアデルの伝説のデビュー作。タイトル通り、19歳で録音した作品。ディープな歌声と流行性を兼ね備えた独特の世界。小さい頃はスパイス・ガールズの物真似が好きだったそう。そして次作『21』は記録的大ヒットとなり、先日リリースされた最新作『25』も話題急上昇中。2010年代が生んだ奇跡のディーバだ。






参考/『ディスク・コレクション〜女性シンガー・ソングライター』

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