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レジェンドたちのオレンジ〜キンクス/デヴィッド・ボウイほか

2016.02.03

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「TAP the COLOR」連載第119回

デヴィッド・ボウイの死をきっかけに、彼のアルバムを改めて聴き直した人は多いと思う。いかに唯一無比のアーティストだったか、切ない感動すら覚えた。『ジギー・スターダスト』や『ヤング・アメリカン』も素晴らしいが、『ロウ』でのボウイこそ、影響力という点で最大の変化だったのではないだろうか。今回は英国音楽の伝説を並べてみた。

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The-Kinks-cover キンクス『Kinks』(1964)
最も英国的なバンドとして知られる、キンクスの記念すべきデビューアルバム。モッズたちに愛された名曲たちが並ぶ。チャック・ベリーやボ・ディドリーのカバー曲から、ヴァン・ヘイレンがカバーした「You Really Got Me」やプリテンダーズがカバーした「Stop Your Sobbing」まで。ビートバンドとして荒々しかった時代のキンクスが堪能できる。なお、アメリカ盤は曲が少ない。


81hYiIOjcvL._SL1425_ レッド・ツェッペリン『Houses of the Holy』(1973)
ツェッペリン5枚目のアルバムにして、ジミー・ペイジの創作意欲が頂点に達した作品として知られる。すべてが重要曲だが、中でも「D’yer Mak’er」はロック・スタンダードとして、その後のトリビュート・アルバムでシェリル・クロウがカバー(こちらも必聴)。一度見たら忘れられない印象的なジャケットは、もちろんデザイン集団ヒプノシスの仕事。
(こちらもオススメです)
伝説のデザインチーム「ヒプノシス」


Stones-MadeInTheShade ローリング・ストーンズ『Made in the Shade』(1975)
ストーンズが設立したレーベルからの初めてのベスト盤。以後、様々なアンソロジーがリリースされているので存在価値はなくなったが、それでも1970年代前半のストーンズ黄金期の名曲が並んでいるという点とクールなジャケットで、あえて「名盤」とした。『スティッキー・フィンガース』から『イッツ・オンリー・ロックンロール』まで4枚のアルバムからのセレクト。


david-bowie-low デヴィッド・ボウイ『Low』(1977)
1970年代に様々な「変化」を遂げつつ、アヴァンギャルドとメインストリームの狭間で常に半歩先の音楽/ロックと向き合っていたボウイだが、本作の「チェンジ」こそが最も劇的かつ感動的なものだった。ブライアン・イーノを迎えて主にドイツのベルリンで録音された。中でも「Sound and Vision」は新生デヴィッド・ボウイを象徴した名曲。


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