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ロックの殿堂入り2016〜スティーヴ・ミラー/ディープ・パープルほか

2016.04.20

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「TAP the COLOR」連載第130回

1986年から始まった「ロックの殿堂」(Rock and Roll Hall of Fame) は、デビュー25年以上のミュージシャンやバンドを対象としているが、今月行われた2016年のセレモニーでは、スティーヴ・ミラー、ディープ・パープル、シカゴ、チープ・トリック、そしてヒップホップのN.W.A.らが殿堂入りした。

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greatest-hits-1974-78-51f828a2d6d10 スティーヴ・ミラー・バンド『Greatest Hits 1974–78』(1978)
1968年にアルバムデビュー。ボズ・スキャッグスが在籍していたことでも知られるサンフランシスコ出身の個性的なブルース・バンドは、1973年の「The Joker」のナンバーワンヒットで大ブレイク。3作連続でプラチナ・ディスクに輝く。本作はそんな頃にリリースされたベスト盤で、現在までにアメリカだけで1300万枚以上のセールスを記録。


91dlkhAS9eL._SL1500_ ディープ・パープル『Deep Purple in Rock』(1970)
いわゆるツェッペリン、サバスと並ぶ英国3大ハードロック・バンドの一つ。1968年デビュー。試行錯誤しながら確立しかけたクラシック協調から打って変わって、本作から本格的なハードロック路線をアプローチしてバンドの真の黄金期に突入していく。メンバー交代が激しいことでも知られるが、ジョン・ロードやリッチー・ブラックモアらの個性と演奏スキルの強さから、日本でも非常に人気が高い。


71b2eJEZ0UL._SL1064_ シカゴ『The Chicago Transit Authority』(1969)
記念すべきデビュー作は、バンド名が「シカゴ・トランジット・オーソリティ」名義だった(その「シカゴ交通局」という名は法的訴訟されてセカンド作からシカゴとなる)。新人としては異例の2枚組で、ブラス・ロックのダイナミックな魅力やテリー・キャスのギタリストとしてのカリスマ性は本作から堪能できる。バンドは70年代後半に低迷するが、バラード路線で80年代前半に再ブレイクを迎えることになった。


Cheap_Trick-In_Color チープ・トリック『In Color』(1977)
72年のディープ・パープルや78年のボブ・ディランと並んで武道館公演を世界的に有名にしたチープ・トリックは、1977年にデビュー。愛すべきリック・ニールセンと美男子ロビン・ザンダーという対照的なルックス&キャラクターもあって、日本で先行人気。本作はアルバム2枚目で後にヒットする「I Want You to Want Me」を収録。78年のブレイク後はアメリカでもティーンたちの間で絶大な人気を誇った。


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