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ロックの殿堂入り1995〜ニール・ヤング/レッド・ツェッペリンほか

2016.10.26

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「TAP the COLOR」連載第157回

1986年から始まった「ロックの殿堂」(Rock and Roll Hall of Fame) は、デビュー25年以上のミュージシャンやバンドを対象としているが、1995年のセレモニーではジャニス・ジョプリン、ニール・ヤング、オールマン・ブラザーズ・バンド、レッド・ツェッペリン、フランク・ザッパ、マーサ&ザ・ヴァンデラス、アル・グリーンらが殿堂入りした。

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ledzeppelinledzeppelin_ii1 レッド・ツェッペリン『Led Zeppelin II』(1969)
ツェッペリンのアルバムの中でも4作目と並んで人気が高いのがこのセカンド。ファーストのインパクトも凄かったが、ハードロックという点では本作のラフさは魅力的。余りにも有名な「Whole Lotta Love」では、ジミー・ペイジのギター、ジョン・ボーナムのドラムの迫力に胸が熱くなる。だが彼らの真髄はその多彩な音楽性。だからこそここまで伝説になった。


allcdcovers_frank_zappa_freak_out_1987_retail_cd-front フランク・ザッパ/マザーズ・オブ・インヴェンション『Freak Out!』(1966)
ロック界のアヴァンギャルドの帝王と言えばこの人、フランク・ザッパ。本作は記念すべき第一歩となったデビュー作。R&R、R&B、ブルース、フリージャズ、現代音楽といったザッパが好んで吸収してきたあらゆる音楽が融合して吐き出される伝説的名盤。1993年に52歳で死去。こんなアーティストはもう出てこない。

5419191996_b9993e2524_b ニール・ヤング『Everybody’s Rockin’』(1983)
その長いキャリアを振り返ると、この人には定着や安住という概念がないように思える。そういった意味で永遠のさすらい人。特に80年代のニール・ヤングは、カメレオンのように毎年まったく違ったサウンドと表情で駆け抜けていったのは有名。パンク、カントリー、R&B、テクノ・ポップの次は、本作のロカビリー。ショッキング・ピンクスなるバンドを従えて、カバーやオリジナルを演奏。MTV時代のニールもまたいい。

allman_brothers_band_-_eat_a_peach-front-www-freecovers-net_ オールマン・ブラザーズ・バンド『Eat a Peach』(1972)
デュアン・オールマンの豪快なスライドギターが冴え渡った1971年のライヴ盤『At Fillmore East』の成功で次作が期待されていたが、デュアンの悲劇的な死が彼らを襲う。本作は追悼盤ともいえるもので、デュアン在籍時のスタジオ録音やライヴ録音と、残ったメンバーたちによるスタジオ録音などで構成。この後も悲劇は続くことになるが、オールマンの南部魂は消えることはなかった。

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