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TAP the COLOR

ロックの殿堂入り1987〜マディ・ウォーターズ/ロイ・オービソンほか

2016.12.28

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「TAP the COLOR」連載第166回

1986年から始まった「ロックの殿堂」(Rock and Roll Hall of Fame) は、デビュー25年以上のミュージシャンやバンドを対象としているが、1987年のセレモニーではB.B.キング、マディ・ウォーターズ、ビッグ・ジョー・ターナー、ボ・ディドリー、ジャッキー・ウィルソン、アレサ・フランクリン、スモーキー・ロビンソン、マーヴィン・ゲイ、クライド・マクファター、ザ・コースターズ、ビル・ヘイリー、エディ・コクラン、ロイ・オービソン、カール・パーキンス、リッキー・ネルソンらが殿堂入りした。

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muddy_waters_the_best_of_muddy_waters マディ・ウォーターズ『The Best of Muddy Waters』(1958)
ストーンズの連中もクラプトンもみんな持っていた1枚。マディ最初のアルバム。1940年代前半、ミシシッピの貧しい農民だったマディ・ウォーターズは、図書館用に自分の歌とギターを録音したことをきっかけに“自分を発見”。大都市シカゴへ移ってブルース音楽に夢を賭ける。街の騒音や人々のざわめきに音が消されないように、アコースティックからエレクトリックにギターを持ち替えると、彼のダウンホームな感覚を持った音楽は都会の黒人たちを魅了し始めた。南部ミシシッピに息づくデルタ・ブルースが、マディとレナード・チェスの出逢いを通じて、北部の大都市でバンド・ブルースへと昇華した。
(こちらもお読みください)
キャデラック・レコード〜ビヨンセも出演した伝説のレーベル“CHESS”の物語
フィール・ライク・ゴーイング・ホーム~故郷ミシシッピとアフリカ大陸を結ぶBLUESの旅



55649d61e7aea-image B.B.キング『Why I Sing the Blues』(1983)
あらゆるジャンルのミュージシャンと交流・共演して、ブルース音楽を世界中に広げたその功績は余りにも大きい。チョーキングを主体とする泣きのスクィーズ・ギターとゴスペル的な感覚のこぶし回し(メリスマ)でシャウトする歌唱で1950年代にブルースの新時代を築き、以来「モダン・ブルースの顔役」として自らのバンドとバスを従えて、年間平均330回公演という巡業生活を40年以上も続けた。この男から影響を受けたアーティストは数知れず。どんな大スターでもB.B.の前では憧れを抱いた無垢な子供のような瞳になる。本作は60年代後半〜70年代前半の代表曲を集めた編集盤だ。
(こちらもお読みください)
B.B.キング〜ブルース・シンガーになるということは、二度黒人になるようなものだ
ロード・トゥ・メンフィス〜伝説のブルーズマンたちの帰郷


682_001 ロイ・オービソン『Mystery Girl』(1989)
人々の胸のうちにある傷ついた感情を、こんなにもドラマチックに儚い声で歌い上げたアーティストは他に誰もいない。そんなオービソンを二つの悲劇が襲う。1966年、妻をオートバイの激突事故で亡くし、2年後には自宅の火事で二人の息子をも失ったのだ。以後、それまでの栄光が嘘だったかのように60年代後半からはヒットも一切出ず、長い不遇の時代を送ることになったオービソン。本作での復活はあまりにも感動的だった。
(こちらもお読みください)
ロイ・オービソン〜“ビッグ・オー”と永遠の少年たち
ロイ・オービソン〜泣いた男たちの果樹園


marvin マーヴィン・ゲイ『Midnight Love』(1982)
60年代のモータウン時代から70年代のニューソウル期でのマーヴィンはすでに伝説化していたが、70年代後半にはトラブルに見舞われて低迷。しかし、「Sexual Healing」の大ヒットを放った本作で復活して、新たな時代の活動が大いに期待される。そんな矢先、悲劇が起こり遺作になってしまった。80年代の主流となった“ブラコン”の名盤だ。

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