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ロックの殿堂入り1986〜チャック・ベリー/ジェームス・ブラウンほか

2017.01.04

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「TAP the COLOR」連載第167回

1986年から始まった「ロックの殿堂」(Rock and Roll Hall of Fame) は、デビュー25年以上のミュージシャンやバンドを対象としているが、1987年のセレモニーではチャック・ベリー、リトル・リチャード、ファッツ・ドミノ、サム・クック、レイ・チャールズ、ジェームス・ブラウン、エルヴィス・プレスリー、バディ・ホリー、ジェリー・リー・ルイス、エヴァリー・ブラザースらが殿堂入りした。

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the-great-twenty-eight-cover チャック・ベリー『The Great Twenty-Eight』(1982)
ロックンロール・ギターの王様として、キース・リチャーズやジョン・レノンらのヒーローとして、余りにも有名なチャック・ベリー。1955年、マディ・ウォーターズの紹介でチェス・レーベルからデビュー。「Maybellene」「Roll Over Beethoven」「School Days」「Rock and Roll Music」「Sweet Little Sixteen」「Johnny B. Goode」「Carol」など、その後クラシックとなるヒットを50年代に連発した。最初のロックの殿堂入りメンバーは世界の誰一人として異議はなし。今聴いても躍動感がハンパない。


heres-little-richard-520e3a954711f リトル・リチャード『Here’s Little Richard』(1957)
50年代半ば〜後半のロックンロール期において、最も激しく爆発していたのがリトル・リチャード。ジャケットがそのすべてを象徴する。1951年にデビューしたが、55年にスペシャリティから放った「Tutti-Frutti」が大ヒット。続く「Long Tall Sally」「Slippin’ and Slidin’」「Rip It Up」「Jenny,Jenny」などのヒット曲を収録したのがデビューアルバムである本作。永遠の名盤だ。


20-all-time-greatest-hits-cover ジェームス・ブラウン『20 All-Time Greatest Hits!』(1991)
「ゴッドファーザー・オブ・ソウル」「ファンキー・プレジデント」「ショービジネス界一番の働き者」「ソウル・ブラザー・ナンバー・ワン」などの愛称で知られるあの「JB」こと、ジェームス・ブラウンが放った名曲満載のアンソロジー。R&B/アーリーソウル・バラードからファンキー・ソウル/ファンクまで。どこまでも熱い男の世界が心に染みる。
(こちらもオススメです)
ジェームス・ブラウン/最高の魂(ソウル)を持つ男〜伝説の裏に隠された真実と友情


img_8 サム・クック『The Best of Sam Cooke』(1962)
ゴスペルグループのソウル・スターラーズの一員から始まり、1957年にR&B歌手へと転向してソロデビュー。偉大なるソウル・シンガー、サム・クックのベスト盤。至上のソウル・バラード「Bring It On Home to Me」を収録。システムに搾取されることを嫌い、自らの著作権管理会社も立ち上げ、黒人としてのあり方を示し、マルコムXやモハメド・アリとも親交。同時期の黒人たちの精神的支柱となった。公民権運動にも強い信念を持ったが、1964年に射殺された。享年33。


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