TAP the COLOR

真夜中の音風景〜ロキシー・ミュージック/テレヴィジョンほか

2017.01.18

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★ダウンロード/ストリーミング時代の色彩別アルバムガイド
「TAP the COLOR」連載第169回

アルバム1枚を聴き通すことによって得られる特別な世界がある。目を閉じると広がり始める限りのない風景。どんな世界やシーンを思い浮かべるかは聴き手の自由だ。今回は黒をベースにしたアルバムジャケットの中から、色気や体臭が漂う作品をセレクトしてみた。

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500x500 グレン・フライ『The Allnighter』(1984)
1982年の『No Fun Aloud』に続くソロ2作目。84〜85年にかけて、グレンはMTV時代に合わせたヒット曲を連発。『マイアミ・バイス』や『ビバリー・ヒルズ・コップ』に提供した「You Belong to the City」と「The Heat Is On」は共に2位を記録。本作からは「Smuggler’s Blues」がヒットした。しかし、グレンらしさという点では名曲「Lover’s Moon」や「Sexy Girl」の方が聴く価値あり。大人の色気が漂う恋のシーンを見ているようだ。本当に惜しい人を亡くした。2016年1月18日死去。享年67。


f256043bf4e066ea3d2519fe920de5dc.1000x1000x1 テレヴィジョン『Marquee Moon』(1977)
アンダーグラウンドの体臭と色気が漂う光景が全編に詰まったNYパンクの歴史的名盤。トム・ヴァーレインの神経質な声と都市の呼吸音を表現したかのようなギターがこのバンドの魅力。幕開けの「See No Evil」や代表曲「Marquee Moon」は今聴いても恐ろしいくらいのリアリティがある。翌年2作目をリリースするも解散。再結成もしたが、やはり彼らを知るにはこのデビュー作で十分だ。

e5cd4e43 カウボーイ・ジャンキーズ『The Trinity Session』(1988)
1月19〜21日に27年ぶりの来日公演を行う彼ら。セカンドとなる本作は出身地カナダのトロントのトリニティ教会で、マイク1本を囲んで録った。アメリカでは200万枚を超えるセールスを記録。キャリア最大の成功作となった。オリジナルに加え、ハンク・ウィリアムスやヴェルヴェット・アンダーグラウンドのカバーが秀逸。神聖な空間の中で、メンバーの息づかいや楽器に触れる音が響く。イメージがどこまでも膨らんでいく作品だ。
公演情報はこちらから

23dc23a01ba047ff489c6c797873a9fe.1000x1000x1 ロキシー・ミュージック『For Your Pleasure』(1973)
ボランやボウイが築いたグラム・ロック絶頂期に登場した彼らは、ブライアン・フェリーというポップ・アート狂によるサウンド&ヴィジュアル軍団だった。本作はセカンドでブライアン・イーノが在籍した最後のアルバム。ロキシー・ミュージックのアルバム・ジャケットには必ずゴージャスな美女が登場したことでも有名。美容整形的なフェイクな色気と香水の匂いが漂う世界。極めてヨーロッパ的なダンディズムやデカダンスといったキーワードが交錯する。

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