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TAP the COLOR

1920〜30年代に録音した伝説のブルーズマン②〜サン・ハウス/ブラインド・ブレイクほか

2017.02.01

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「TAP the COLOR」連載第171回

ブルーズの歴史を振り返ろうとする時、黒人女性シンガーたちによる「クラシック・ブルーズ」が始まりと思われがちだが、それはブルーズの録音史における順番に過ぎない。本当はここに紹介する「カントリー・ブルーズ」のミュージシャンたちからスタートしなければならないのだ。ブルーズを知りたければ、絶対に避けて通れないのが彼ら。壮大な音楽探求の旅へようこそ。

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71iR0BAm6XL ブラインド・ウィリー・ジョンソン
ブルーズマンではなく、ギターを弾いてテキサスの路上を渡り歩きながら神の教えを説く伝道師=ギター・エヴァンジェリストがブラインド・ウィリー・ジョンソン。一度耳にしたら忘れられるはずがない声。そして胸に突き刺さるようなスライド。多くのブルーズマンやミュージャンに影響を与えたのは言うまでもない。本盤は1927〜30年に録音した30曲から厳選した16曲。1927年に録音した「Dark Was the Night,Cold Was the Ground」は、50年後の1977年にNASAが打ち上げた宇宙探査船ボイジャーに地球を代表する曲として搭載された。また、ライ・クーダーがカバーしたことでも有名だ。



6129bAnViqL ブラインド・ブレイク
カントリー・ブルーズ期の大スターであり、戦前ブルーズ・ギタリストを代表する伝説がブラインド・ブレイクだ。フロリダ出身だが、10代の頃にジョージアに出てラグタイム・ピアノから影響を受けたフィンガーピッキング奏法を身につける。磨き抜かれたテクニックとリズム感が凄すぎる。本盤では1920年代に吹き込まれた名演20曲が聴ける。


71cjrcwnc0L._SL1050_ トミー・ジョンソン
元祖クロスロード伝説の持ち主こそがトミー・ジョンソンだ。チャーリー・パットンやサン・ハウスとも交流を持ち、ミシシッピのジャンソンだけでなくデルタでも活動。極度のアル中だったこともあり、破滅型のブルーズを歌った。「Canned Heat Blues」の“キャンド・ヒート”とは、密造酒さえ買えない貧民たちが愛用した、缶入り燃料から無理やり抽出したアルコールのこと。危険な“酒”の歌だ。1928〜29年に20曲ほどを録音した。


mzi.qffpedlb.1200x1200-75 サン・ハウス
宣教師からブルーズマンになったサン・ハウスは、師であるチャーリー・パットンらと農園で働きながら、夜はブルーズを演奏するようになる。1930年代にはわずか6曲の録音を残しただけだが、デルタ・ブルーズのスターだった。その攻撃的でダイナミックなスタイルは、ロバート・ジョンソンやマディ・ウォーターズに多大な影響を与えた。41〜42年に国会図書館のための吹き込み後、消息を絶つ。1964年のフォーク・ブルーズ・ブームで研究者たちによって再発見。本盤はその時の録音集だ。


(『THE BLUES』シリーズはこちらでお読みください)
フィール・ライク・ゴーイング・ホーム』(Feel Like Going Home/マーティン・スコセッシ監督)
ソウル・オブ・マン』(The Soul Of A Man/ヴィム・ヴェンダーズ監督)
『ロード・トゥ・メンフィス』(The Road To Memphis/リチャード・ピアース監督)
『デビルズ・ファイヤー』(Warming By The Devil’s Fire/チャールズ・バーネット監督)
『ゴッドファーザー&サン』(The Godfathers And Sons/マーク・レヴィン監督)
『レッド、ホワイト&ブルース』(Red, White & Blues/マイク・フィギス監督)
『ピアノ・ブルース』(Piano Blues/クリント・イーストウッド監督)

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