TAP the COLOR

BLUESに回帰した“永遠のギター・クレイジー”〜ゲイリー・ムーア

2017.02.08

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「TAP the COLOR」連載第172回

さすらいのギタリストの中でも、特に孤高の存在であり続けたゲイリー・ムーア。1969年より様々なバンドを渡り歩きながら、80年代はマシンガン・ピッキングと呼ばれた奏法でハードロックのスーパー・ギタリストとして君臨。「ギター・クレイジー」と称えられた。また、故郷アイルランドのスピリットを取り入れた楽曲でも忘れられない足跡を残した人だった。90年代からは自身のルーツであるブルーズに回帰。亡くなるまでブルーズを追求し続けたひたむきな姿勢も感動的。そして、どのアルバムにも必ず「泣きのギター」によるバラード作が収録されることが多く、ゲイリーの心に風景を描くようなメランコリックでロマンチックな音楽に酔いしれたファンは日本でも数知れない。

(こちらも併せてお読みください)
ゲイリー・ムーア〜“泣きのギター”でBLUESを響かせた孤高のギタリスト

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51OrY5oH9+L 『Still Got the Blues』(1990)
それまでのハードロックのスーパーギタリストから転身を遂げた、ゲイリーの記念すべきブルーズ・アルバム第1弾。制作当時はあくまでも企画作品としての位置付けだったが、世界で300万枚以上、ゲイリーのキャリア史上で最も売れたアルバムとなった。アルバート・キング、アルバート・コリンズらをゲストに迎え、ブルース・スタンダードを披露。そしてバラード路線の最高傑作の一つであるタイトル曲「Still Got the Blues(For You)」を収録。泣きのギターが炸裂する。


0000000018342 『After Hours』(1992)
前作『Still Got the Blues』の思いがけない大ヒットを受けて作られたブルーズ・アルバム第2弾。B.B.キングやアルバート・コリンズらを迎え、よりブルーズの核心に迫ろうとした意欲作。バラード路線ではラストナンバー「Nothing’s the Same」の哀愁がどこまでも胸に染み込む。アメリカのブルーズを演りながらも、ゲイリーの心にはヨーロッパの風景が宿っていた。

R-1036547-1264159078.jpeg 『Blues Alive』(1992)
『After Hours』時の欧米ツアーから厳選されたブルーズ・ライヴ作。エルモア・ジェームスやジョニー・ギター・ワトソンのカバー曲からオリジナルのバラードまで聞かせるが、そこに貫かれているのはゲイリーの魂からのプレイ。スタジオ録音よりもギターが泣いている「Still Got the Blues(For You)」のほか、10代の頃からの付き合いとなるシン・リジィのフィル・ライノットと共作した大名曲「Parisienne Walkways」(パリの散歩道)を収録。この曲はやはりライヴで堪能すべきだ。

116054643 『Back to the Blues』(2001)
90年代後半、ブルーズ路線からクラブ/デジタル・ミュージックを活かした実験的な作品を立て続けにリリースしたゲイリーが、21世紀になって再びブルーズに回帰した名作。Tボーン・ウォーカーのカバーなどが並ぶ中、本作からは2つの名バラード「Picture of the Moon」と「The Prophet」が誕生。ゲイリーの泣きのギターのファンにとっては忘れられない作品となった。

(こちらも併せてお読みください)
ゲイリー・ムーア〜“泣きのギター”でBLUESを響かせた孤高のギタリスト

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