TAP the COLOR

4月に去ったレジェンド〜マディ・ウォーターズ/マーヴィン・ゲイほか

2017.04.05

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「TAP the COLOR」連載第180回

4月に亡くなった伝説のミュージシャンたち。R&B/ソウルからマーヴィン・ゲイ(1984年4月1日/享年44)、ブルーズからマディ・ウォーターズ(1983年4月30日/享年70)、カントリーからジョージ・ジョーンズ(2013年4月26日/享年81)、ジャズからデクスター・ゴードン(1990年4月25日/享年67)。今夜は、偉大なレジェンドたちが遺した音楽と向き合う時間を過ごしたい。

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Marvin Gaye - 1994 - The Very Best Of Marvin Gaye マーヴィン・ゲイ『The Very Best of Marvin Gaye』
父親に射殺されるという悲劇でこの世を去ったマーヴィンの足跡を辿るベスト盤。すべてが重要曲だ。60年代はモータウンからヒットを連発するが、より影響力が大きくなったのは70年代。特に71年のセルフ・プロデュース作であり、デュエットのパートナーだったタミー・テレルの死、弟のベトナム戦争からの帰還などを反映した社会的コンセプトアルバム『What’s Going On』。収録されたタイトル曲や「Mercy Mercy Me (The Ecology)」などは、ニューソウルの金字塔としてあまりにも有名。


115374848 マディ・ウォーターズ『Hard Again』(1977)
ジョニー・ウィンターが念願のプロデュースをしたマディの復活作。ミシシッピ・デルタの農園で働いていたマッキンリー・モーガンフィールドは1943年にシカゴに移住。電化させたデルタ・ブルーズがシカゴ・ブルーズとなった時、真のマディ・ウォーターズは誕生したのだ。優秀なブルーズマンたちを輩出しただけでなく、ローリング・ストーンズらロックのゴッドファーザーとなったことも特筆すべき。マディ聴かずして、ロックもブルーズも語れない。
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george-jones-the-spirit-of-country ジョージ・ジョーンズ『The Sprit of Country』
あらゆるカントリー・パフォーマーの中でも、ジョージ・ジョーンズを「最高の歌手」とする人は多い。ボブ・ディランもキース・リチャーズもみんな影響を受けた人だ。カントリー・ミュージックの素晴しき解釈者であるばかりでなく、音楽そのものにも多大な貢献を果たした人物。50年代にデビュー後、80年代のアルコール中毒や経済トラブルを乗り越えて半世紀以上に渡って活動。特にカントリー・バラードにおけるジョージの情感は、アンソロジーの本作で体験できる。妻でもあったタミー・ウィネットとのデュエットナンバーも忘れられない。タミーも同じ4月に亡くなっている。

XAT-1245578667 デクスター・ゴードン『Our Man in Paris』(1963)
1940年のライオネル・ハンプトン楽団からキャリアがスタート。47年にはワーデル・グレイと組んだテナー・バトル・チームで、バップ・テナーのパイオニアとなる。しかし、この時期のジャズマンには珍しくなかったドラッグの療養で、50年代の多くを棒に振ってしまったデクスター・ゴードン。そんな彼がブルーノートで60年夏に奇跡の復活。NYへ舞い戻るもキャバレーカードの問題でクラブ出演ができず、62年に仕事を求めてパリへと渡る。一足先にヨーロッパを拠点としていたバド・パウエルら旧友と再会、本作は録音された。デクスターが帰米するのは76年になってからだ。
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