TAP the COLOR

BLUESの旅路Part8〜エルモア・ジェイムス/ジミー・ロジャースほか

2017.04.12

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「TAP the COLOR」連載第181回

ブルース(正確にはブルーズ)を聴いたり目の前の演奏に接したりすることは、言うまでもなく一つの体験であると同時に、それは時と場所を巡る旅でもある。スタート地点はミシシッピ川、綿花畑、ハイウェイ61……といったところだろうか。長い旅路では様々な人生、苦悩、歓喜といった風景を見ることになる。旅人たちはそれを決して忘れることはできない。

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エルモア・ジェイムス『BLUES AFTER HOURS』
強烈なイメージを放つ美女ジャケで有名な本作。1954〜1955年、LAとニューオーリンズで現地のミュージシャンを従えての録音。お馴染みの三連ブルーム調を聴かせてくれる。ラテンっぽいのからバラードまで多彩。ブルーズファンのみならず、ロックファンにとってもエルモアは永遠のアイドルだ。


ジミー・ロジャース『CHICAGO BOUND』
マディ・ウォーターズの右腕として、シカゴ・ブルーズの要を担ったギタリスト。ジミー・ロジャースの1950〜59年に渡るチェス録音をまとめた重要作。feat.されているのはもちろんマディ、リトル・ウォルター、オーティス・スパンら黄金メンバー。バラードで聴かせるディープなブルーズが堪らない魅力。シカゴを語る時、彼の存在なくして風景を描くことはできない。

サン・ハウス&チャーリー・パットン『THE LEGENDARY DELTA BLUES SESSION』
デルタ・ブルーズ創世記を代表する二人が1930年5月28日に行った歴史的セッションをまとめた1枚。特にサン・ハウスの3曲は戦前ブルーズの最高峰と評されることが多い。そしてデルタ1の名手と言われていたウィリー・ブラウンのギターが絡むチャーリー・パットンの4曲。ウィリーやルイーズ・ジョンソンのソロも収録。ロバート・ジョンソンの前には、こんな天才たちがいたということを忘れてはならない。

B.B.キング『Live at the Regal』(1965)
B.B.の黄金期は1950年〜1962年のモダン吹き込み時代と言われているが(気になる方は『The Vintage Years』という4枚組がオススメ)、1962年以降のABC時代も重要作が多い。その一つが本作で、永遠の名盤との評価が高いライブ盤。ブルースのガイド本では必ず紹介される1枚。名物DJ、パーヴィス・スパンのMCで登場。女性客の歓声と熱気に応えるB.B.のギター。シカゴの冬は寒いはずなのに、スローブルースまでもが熱い。

*参考/『ブルースCDガイド・ブック2.0』(小出斉著/ブルース・インターアクションズ)、『ブルースの世界オフィシャル・ガイド』(ブルース&ソウル・レコーズ責任編集/ブルース・インターアクションズ)

(『THE BLUES』シリーズはこちらでお読みください)
フィール・ライク・ゴーイング・ホーム』(Feel Like Going Home/マーティン・スコセッシ監督)
ソウル・オブ・マン』(The Soul Of A Man/ヴィム・ヴェンダーズ監督)
『ロード・トゥ・メンフィス』(The Road To Memphis/リチャード・ピアース監督)
『デビルズ・ファイヤー』(Warming By The Devil’s Fire/チャールズ・バーネット監督)
『ゴッドファーザー&サン』(The Godfathers And Sons/マーク・レヴィン監督)
『レッド、ホワイト&ブルース』(Red, White & Blues/マイク・フィギス監督)
『ピアノ・ブルース』(Piano Blues/クリント・イーストウッド監督)

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