TAP the COLOR

BLUESの旅路Part9〜ジュニア・ウェルズ/ブラインド・ウィリー・マクテルほか

2017.04.19

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「TAP the COLOR」連載第182回

ブルース(正確にはブルーズ)を聴いたり目の前の演奏に接したりすることは、言うまでもなく一つの体験であると同時に、それは時と場所を巡る旅でもある。スタート地点はミシシッピ川、綿花畑、ハイウェイ61……といったところだろうか。長い旅路では様々な人生、苦悩、歓喜といった風景を見ることになる。旅人たちはそれを決して忘れることはできない。

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ブラインド・ウィリー・マクテル『The Best of Blind Willie Mctell』
ボブ・ディランが彼の名前をそのまま曲にしたり、オールマン・ブラザーズ・バンドがカバーした「ステイツボロ・ブルース」で有名なブラインド・ウィリー・マクテル。本作は1927年〜35年までの録音約70曲の中から23曲を厳選したベスト。ジョージア州の戦前ブルーズを代表する盲目ギタリストだ。レパートリーも多彩でブルーズだけでなく、ラグタイムやフォークソングやヒルビリーも演奏。12弦ギターやスライドを使い分けた。ヒットに恵まれなかったので、ブラインド・サミーやバレルハウス・サミーなどの名前でも録音。


ルイ・ジョーダン『The Best Of Louis Jordan』
ビッグバンド・サウンドをスモール・コンボに置き換えたスタイルで、R&Bの礎となったルイ・ジョーダン。ジャンプ/ジャイヴの人気エンターテイナーとして1940年代にナンバー1ヒットを連発して大活躍。コミカルな歌の中に高度な音楽性。B.B.キングもチャック・ベリーもジェームス・ブラウンもみんな影響を受けた人。本作は全盛期の代表曲を集めたベスト。

ジュニア・ウェルズ『Hoodoo Man Blues』
モダン・ブルーズ・ハーピストの最高峰であり、粘りつくような世界で魅了するブルーズマンと言えば、この人ジュニア・ウェルズ。52年にマディ・ウォーターズ・バンドに参加。本作は1965年の初ソロ作で、相棒となったバディ・ガイを従えた大名盤。ブルーズ史上最高のアルバムの一つして知られている。ジャケットもカッコイイ。

フェントン・ロビンソン『Somebody Loan Me a Dime』
ボズ・スキャッグスがカバーしたタイトル曲のオリジネーター。一度耳にしたら離れなくなる独創的なギターテクニックとメロウなヴォーカル。モダン・ブルーズを語る時、絶対に外せないのがこのフェントン・ロビンソンだ。本作は1974年にアリゲーターからリリース。色気と体臭が全編に漂う傑作となった。

*参考・引用/『ブルースCDガイド・ブック2.0』(小出斉 著)、『ブルースの世界オフィシャル・ガイド』

(『THE BLUES』シリーズはこちらでお読みください)
フィール・ライク・ゴーイング・ホーム』(Feel Like Going Home/マーティン・スコセッシ監督)
ソウル・オブ・マン』(The Soul Of A Man/ヴィム・ヴェンダーズ監督)
『ロード・トゥ・メンフィス』(The Road To Memphis/リチャード・ピアース監督)
『デビルズ・ファイヤー』(Warming By The Devil’s Fire/チャールズ・バーネット監督)
『ゴッドファーザー&サン』(The Godfathers And Sons/マーク・レヴィン監督)
『レッド、ホワイト&ブルース』(Red, White & Blues/マイク・フィギス監督)
『ピアノ・ブルース』(Piano Blues/クリント・イーストウッド監督)

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