TAP the COLOR

1940〜50年代の人気歌手〜ジョー・スタッフォード/ドリス・デイほか

2017.05.31

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「TAP the COLOR」連載第188回

アメリカのポピュラー音楽が最も洗練され、成熟していたと言われる1940〜50年代には、数多くの歌手が活躍していた。1942年のシナトラの成功をきっかけにビッグバンドの専属シンガーたちが次々と独立してソロ活動を開始したのだ。それは本当のソロ歌手時代が到来したことを意味していた。今回は40〜50年代を代表する女性歌手たちを紹介。日本の音楽業界や芸能史に与えた影響も計り知れない。

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ドリス・デイ『The Essential』
1922年のドリス・デイは現在95歳。生き続ける彼女こそ、アメリカ音楽とハリウッド映画とテレビの真の伝説的存在だ。第二次世界大戦が終わった45年8月、この頃ヒットしていたのがレス・ブラウン楽団と専属歌手ドリス・デイが歌う「センチメンタル・ジャーニー」。独立後の49〜58年にかけて3曲のナンバー1ヒットと11曲のトップ10ヒットを放つ。50〜60年代には映画女優としても大活躍した。本作は歌手としてのドリスの魅力が詰まった編集盤。


ジョー・スタッフォード『All Hits!』
1917年生まれのジョー・スタッフォードは2008年に91歳で亡くなった。40〜50年代のすべての女性歌手の中で最もレコードを売ったことでも有名。1938年にパイド・パイパースの歌手としてデビュー。トミー・ドーシー楽団の専属となる。独立後の44〜54年にかけて4曲のナンバー1ヒットと30曲ものトップ10ヒットを放つ。音楽、映画、ラジオ、テレビなどで大きな功績を残した。また、50年代後半には夫のポール・ウェストンと「ジョナサン&ダーリン・エドワーズ」名義で、わざと音程を外す下手な歌手に扮してコメディアルバムも作って話題となった。本作は「キャンディ」「ユー・ビロング・トゥ・ミー」などジョーのヒット曲を網羅した編集盤だ。

パティ・ペイジ『All Hits!』
1927年生まれのパティ・ペイジは2013年に85歳で亡くなった。一曲を一人で四重唱するなど、多重録音の手法で最初に成功した歌手。48〜58年にかけて4曲のナンバー1ヒットと19曲のトップ10ヒットを放つ。中でも「テネシー・ワルツ」は50年代最大のヒットと言われている。ちなみに故・中村とうよう氏は著書で「シナトラとは逆にパティは聞き手に限りなく優しい。庶民性を取り戻し、親密な情感表現を加え、ほとんどアジア歌謡に近い叙情的なスタイルを確立した」と評論した。本作はパティの代表曲が並んだ編集盤。 

ローズマリー・クルーニー『The Essential』
1928年生まれのローズマリー・クルーニーは2002年に74歳で亡くなった。51〜57年にかけて4曲のナンバー1ヒットと4曲のトップ10ヒットを放つ。映画やテレビでも活躍した。本作は「家へおいでよ」「マンボ・イタリアーノ」「ヘイ・ゼア」などローズマリーのヒット曲を収録した編集盤。なお、映画スターのジョージ・クルーニーは、彼女の甥っ子としても有名だ。

参考/『ミュージック・ガイドブック88』『ミュージック・ガイドブック94』(ミュージック・マガジン)

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