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7月に去った男たち〜ジョニー・ウィンター/ジョン・ロードほか

2017.07.19

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「TAP the COLOR」連載第196回

7月に亡くなったミュージシャンたちの中から、知らぬ者はいないカリスマのジム・モリソン、偉大なるホワイト・ブルーズマンのジョニー・ウィンター、英国ロックのレジェンドだったジョン・ロード、ラモーンズのオリジナルメンバーだったトミー・ラモーン……今夜は、彼らが遺した音楽と向き合う時間を過ごしたい。

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ジョニー・ウィンター『Johnny Winter And』(1970)
1969年、「100万ドルのブルーズ・ギタリスト」として一躍時の人となったジョニー・ウィンター。ブルーズを強烈にロックさせていくジョニーは、本作でリック・デリンジャーと合流。「ジョニー・ウィンター・アンド」としてバンドを一新する。リックとのツインギターでよりロック、ポップ色も強まったキャリア異色作。2014年7月16日死去、享年70。ブルーズの魅力を教えてくれた偉大なギタリストだった。


ホワイトスネイク『Slide It In』(1984)
ディープ・パープルのオリジナルメンバー、キーボーディストとしてだけでなく、英国ハードロックの礎を築いた伝説のミュージシャンでもあったジョン・ロード。本作はパープル解散後に加入したホワイトスネイクのゲフィン・レコード移籍第1弾で、ヘヴィ・メタル全盛期のアメリカでヒット。ジョンのオルガンプレーも光る傑作。この後、脱退してパープル再結成が実現する。2012年7月16日死去、享年71。


ラモーンズ『Ramones』(1976)
ライダース・ジャケット、破れたジーンズ、スニーカー。ロックの3大ファッションアイテムはラモーンズなくして語れず。全員が兄弟でもないのにラモーン姓を名乗り、3分足らずのスリーコードを荒々しくかき鳴らす。パンクの象徴としてそれを20年以上も続けた。世界で一番偉大な「1、2、3、4!」は今でもラモーンズだ。ドラマーのトミー・ラモーン(ジャケ写/左から2人目)はオリジナルメンバー。2014年7月11日死去、享年65。


ドアーズ『The Soft Parade』(1969)
ホーンセクションやストリングスを取り入れた、ドアーズの作品中最もポップ色の強いアルバム。時は1969年。激動の時代の渦中ということもあって当然賛否両論を呼んだが、「タッチ・ミー」は全米3位の大ヒット。ロックバンドしてはアルバム・シングル両方で活躍できる数少ない存在でもあった。ジム・モリソンは1971年7月3日に27歳の若さでこの世を去った。
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