TAP the COLOR

10月のナンバーワンアルバム④〜ガンズ・アンド・ローゼズ/ボン・ジョヴィほか

2017.10.18

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「TAP the COLOR」連載第215回〜BLUE〜

1990年代以降、ビルボードのアルバムチャートは売り上げに基づいた集計方法に変わった。さらにゼロ年代に入るとネット配信が普及してCDやアルバムが売れなくなった。その影響もあって現在のチャートはほぼ毎週のようにナンバーワンが入れ替わり、すぐにトップ10圏外へランクダウンしてしまう(その代わりに年に数枚だけビッグヒットが生まれる)。だが70〜80年代はナンバーワンになること自体が困難で、言い換えればそれらは「時代のサウンドトラック」として確かに機能していた。10月にはどんなアルバムがナンバーワンになったのだろう?


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ガンズ・アンド・ローゼズ『Use Your Illusion II』(1991)
衝撃のデビュー作『Appetite for Destruction』から4年。1991年9月にガンズの新作がリリースされた。しかも2枚同時リリース。『Use Your Illusion I』(2位)と『Use Your Illusion II』(2週連続1位)というラファエロの絵画をジャケットに使用した実質2枚組大作だ。バッドボーイたちは王者としての貫禄を身につける一方、台頭したシアトルグランジ勢から痛烈な批判を浴びることに。本作は80年代前半から続いたHM/HRパーティの“最後の道標”的作品。ボブ・ディランのカバー「Knockin’ on Heaven’s Door」を収録した。


ボン・ジョヴィ『New Jersey』(1988)
前作『Slippery When Wet』で大ブレイクを果たした彼らの真価が問われた4枚目。故郷である土地をタイトルにしたことからも分かるように、本作にはブレない信念が刻まれた。「Bad Medicine」(1位)「Born to Be My Baby」(3位)「I’ll Be There for You」(1位)「Lay Your Hands on Me」(7位)「Living in Sin」(9位)など5枚ものシングルヒットを連発。アルバム(4週連続1位)も世界で1800万枚以上をセールス。しかし、頂点はどんなバンドでも長く続かない。そしてボン・ジョヴィの本当の歩みは90年代から始まっていく。


ガース・ブルックス『Ropin’ the Wind』(1991)
ガースがデビューした1989年は、クリント・ブラックやアラン・ジャクソンやトラヴィス・トリットといった90年代カントリーのスターたちが登場した年でもあった。そんなガースをスーパースターの座へ押し上げたのがセカンド『No Fences』で、本作はそれに続くサード作(18週間1位)。カントリーとポップチャート両方で初登場1位を飾るという快挙。デビュー前、ナッシュヴィルであらゆるレーベルから断られ続けた男は前人未到の領域に入っていく。ガースの成功を機に、カントリーのスターたちのコンサートはスタジアムで行われることが当たり前となった。


ビリー・レイ・サイラス『Some Gave All』(1992)
同名のダンスも考案された大ヒット曲「Achy Breaky Heart」を収録したサイラスのデビュー作(17週連続1位)。一時期はガース・ブルックスを凌ぐ人気もあった。一発屋で終わると思われていたが、タフな男はその後もアルバムやヒット曲をコンスタントにリリース。その名をカントリーの歴史に刻んだ。若い世代にはマイリー・サイラスの父親と言った方が早いかもしれない。

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