TAP the COLOR

10月のナンバーワンアルバム⑤〜フランク・シナトラ/ジャネット・ジャクソンほか

2017.10.25

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「TAP the COLOR」連載第216回〜BLACK〜

1990年代以降、ビルボードのアルバムチャートは売り上げに基づいた集計方法に変わった。さらにゼロ年代に入るとネット配信が普及してCDやアルバムが売れなくなった。その影響もあって現在のチャートはほぼ毎週のようにナンバーワンが入れ替わり、すぐにトップ10圏外へランクダウンしてしまう(その代わりに年に数枚だけビッグヒットが生まれる)。だが70〜80年代はナンバーワンになること自体が困難で、言い換えればそれらは「時代のサウンドトラック」として確かに機能していた。10月にはどんなアルバムがナンバーワンになったのだろう?


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フランク・シナトラ『Sings for Only the Lonely』(1958)
50年代のシナトラのアルバムはどれも傑作だが、中でも本物のシナトラファンから人気が高く愛されているのが本作。タイトル通り、ブルーな心境を歌い上げた至極のバラードアルバムだ(5週連続1位)。明るいだけがシナトラじゃない。こういう表情があったからこそ、世界のエンターテイナーの頂に到達できた。ネルソン・リドルのアレンジにも耳を傾けたい。必ず夜に聴くべき音楽。


リアン・ライムス『You Light Up My Life: Inspirational Songs』(1997)
天才少女リアンがわずか13歳で「Blue」を歌い上げて、カントリー音楽を一気に若返らせたのが1996年。本作はそれ以上のヒットを記録した「How Do I Live」(ダイアン・ウォーレン作)を収録したアルバム(3週1位)。デビー・ブーンの歌唱で有名なタイトル曲、サイモン&ガーファンクルの「明日に架ける橋」、ベット・ミドラーの「ローズ」など、ロック&ポップファンでも楽しめる内容になっている。なお、テイラー・スウィフトはデビュー前によくリアンを聴いていたという。


ジャネット・ジャクソン『Rhythm Nation 1814』(1989)
「マイケルの妹」というだけだったジャネットが、その存在を自立させたのが1986年の『Control』。ジミー・ジャム&テリー・ルイスのプロデュースで一躍時代の最先端に。そのサウンドとヴィジュアルはMTV時代のニーズと合致した。本作はジャネットが時代を先導していた頃の大ヒットアルバム(4週連続1位)。ダンスも有名だが、特筆すべきはやはり楽曲の強さ。「Rhythm Nation」「Miss You Much」「Love Will Never Do (Without You)」「Alright」「Escapade」「Black Cat」「Come Back to Me」……多数のシングルヒットを収録。日本のダンスシーンや安室奈美恵に与えた影響も計り知れない。


ジェイ・Z『Vol. 2… Hard Knock Life』(1998)
今やスーパーリッチなヒップホップ実業家として、あるいは妻ビヨンセと「世界で最も稼ぐ影響力のある夫婦」として語られることの多いジェイ・Zだが、もともとはブルックリンでどん底の生活を送り、刑務所暮らしから這い上がった一流のラッパーだ。あれから20年。アルバムチャートでナンバーワンを連発し、新記録達成も時間の問題になってきた。本作は記念すべき最初の1位作(5週連続)。「Hard Knock Life (Ghetto Anthem)」を収録。

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