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1月に去ったレジェンド①〜ハウリン・ウルフ/ソニー・クラークほか

2018.01.16

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「TAP the COLOR」連載第232回〜MONOCHROME〜

(1月に亡くなった主なミュージシャン)
ロック/ポップ:デヴィッド・ボウイ、グレン・フライ、テリー・キャス、フィル・ライノット、パティ・ペイジ、ペギー・リー、ソニー・ボノ、モーリス・ギブ、ボビー・チャールズ、ニルソン、カール・パーキンス、ジョン・ウェットン、アラン・フリード

カントリー/フォーク:ハンク・ウィリアムス、タウンズ・ヴァン・ザント、フィリップ・エヴァリー、ピート・シーガー

ブルーズ/R&B/ソウル:ハウリン・ウルフ、エイモス・ミルバーン、ウィリー・ディクソン、ライトニン・ホプキンス、スリム・ハーポ、ジュニア・ウェルズ、オーティス・クレイ、ジョニー・オーティス、ジャッキー・ウィルソン、ウィルソン・ピケット、エタ・ジェイムズ、プロフェッサー・ロングヘア、マヘリア・ジャクソン、ダニー・ハサウェイ、アレクシス・コーナー

ジャズ:ディジー・ガレスピー、チャールズ・ミンガス、ソニー・クラーク、エロール・ガーナー、マイケル・ブレッカー


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ソニー・クラーク『Cool Struttin’』(1958)
本国アメリカでは無名に近いジャズマンだったにも関わらず(ヘロイン常習を理由にキャバレーカードが支給されずにクラブでの演奏ができなかったことによる)、日本のジャズ喫茶ではかかりまくって大ヒット。人気ミュージシャンになったピアニストのソニー・クラーク。センス抜群のブルーノートのジャケットワークの中でも、余りにも印象的なこの脚。タイトル曲や人気の「Blue Minor」などを収録。結局、NYでは評価されないままに1963年1月13日にオーバードープで死去。31歳の若さだった。


ハウリン・ウルフ『The Real Folk Blues』(1966)
40歳を過ぎてレコードデビューを果たしたウルフの代表作の一つ。録音は1956〜65年。シカゴへ進出以降、マディ・ウォーターズのライバルとしてチェスレコードで活躍。強烈なダミ声にヒューバート・サムリンのギターが切り込んでくる「Killing Floor」を収録(ジミヘンもツェッペリンも虜にした)。一度見たら忘れられなくなるジャケ写も凄い。1976年1月10日死去、享年65。


ジュニア・ウェルズ『Hoodoo Man Blues』(1965)
モダン・ブルーズ・ハーピストの最高峰であり、粘りつくような世界で魅了するブルーズマンと言えば、この人ジュニア・ウェルズ。52年にマディ・ウォーターズ・バンドに参加。本作は1965年の初ソロ作で、相棒となったバディ・ガイを従えた大名盤。ブルーズ史上最高のアルバムの一つして知られている。ジャケットもカッコイイ。1998年1月15日死去、享年63。


スリム・ハーポ『The Best Of Slim Harpo』
本名ジェイムズ・ムーア。ルイジアナを代表するスワンプ・ブルーズマン。芸名通りのハーモニカ吹き。シカゴとは対照的な独自のブルーズは病みつきになる。本作は1957〜69年の録音から16曲を集めたベスト盤。ストーンズもカバーした「I’m a King Bee」や「Shake Your Hips」などを収録。1970年1月31日死去、享年46。


【執筆者の紹介】
■中野充浩のプロフィール
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http://www.tapthepop.net/author/nakano
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