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2月に去ったレジェンド①〜シド・ヴィシャス/ホイットニー・ヒューストンほか

2018.02.07

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「TAP the COLOR」連載第237回〜WHITE〜

(2月に亡くなった主なミュージシャン)
ロック/ポップ:シド・ヴィシャス、バディ・ホリー、リッチー・ヴァレンス、カレン・カーペンター、フランキー・レイン、ゲイリー・ムーア、カール・ウィルソン、ファルコ、デル・シャノン、ビル・ヘイリー、パーシー・フェイス、マイク・ブルームフィールド、ボン・スコット、ダイナ・ショア

カントリー/フォーク:ウェイロン・ジェニングス、ウェッブ・ピアース

ブルーズ/R&B/ソウル:モーリス・ホワイト、ホイットニー・ヒューストン、スクリーミン・ジェイ・ホーキンス、マジック・スリム、フローレンス・バラード、ルイ・ジョーダン、リトル・ウォルター、フランキー・レイモン

ジャズ:ドナルド・バード、ジョージ・シアリング、セロニアス・モンク、ナット・キング・コール、リー・モーガン


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シド・ヴィシャス『Sid Sings』(1979)
1979年2月2日、21歳という若さで逝ったリアル・パンクス。ミュージシャンというよりもドラッグに溺れたその生き様が伝説化した。セックス・ピストルズのメンバーとして一躍有名になった彼は、恋人ナンシーとニューヨークのチェルシー・ホテルで暮らすのだが……本作はシド名義のライヴアルバム。フランク・シナトラの「My Way」などを収録。
(詳しくはこちらのコラムで)
シド・アンド・ナンシー〜ジョー・ストラマーが主題歌を担当した破滅的カップル愛の物語

カーペンターズ『Horizon』(1975)
カーペンターズがチャートの上で全盛期だったのが1970〜73年。本作はその後のリリースだが、心に染み込む「Solitaire」の儚さや、ヒットした「Please Mr. Postman」「Only Yesterday」を収録した隠れた名作。カレン・カーペンターの美しい歌声は、今聴いても空高く舞い上がるような感覚にしてくれる。もし生きていれば、どんな音楽を届けてくれていたのだろう。1983年2月4日死去、享年32歳。


ホイットニー・ヒューストン『Whitney Houston』(1985)
1980年代が生んだ偉大なる歌姫、ホイットニーの伝説的なデビュー作。大ヒットした「You Give Good Love」「Saving All My Love for You」「How Will I Know」をはじめ、シングルカットされなかったにも関わらず有名になった「All at Once」「Take Good Care of My Heart」など名曲だらけ。中でも、強い心を持つことの大切さ、優しさ美しさすべてを兼ね備えた永遠のバラード「Greatest Love of All」における彼女の歌唱は、このアルバムのハイライト。音楽界は本当に惜しい人を亡くした。2012年2月11日死去、享年48。
(詳しくはこちらのコラムで)
ホイットニー・ヒューストンが一番大切にしていた歌「Greatest Love of All」


セロニアス・モンク『Thelonious Alone in San Francisco』(1959)
1940年にニューヨークのミントンズ・プレイハウスのピアニストとなり、ビバップ生みの親の一人となった伝説のピアニスト。モダン・ジャズの巨人である。個性的か独創的なプレイはモンクにしか表現できない領域であり、それゆえ難解、謎多き人と思われがちだが、実は歌心溢れた人だった。作曲家としても優れた能力を発揮し、スタンダードとなった「’Round Midnight」など多数。本作はピアノソロ作で、「Everything Happens to Me」の美しさが心を打つ。1982年2月17日死去、享年64。


【執筆者の紹介】
■中野充浩のプロフィール
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