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2月のナンバーワンアルバム④〜ボブ・ディラン/マドンナほか

2018.02.28

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「TAP the COLOR」連載第241回〜WHITE〜

1990年代以降、ビルボードのアルバムチャートは売り上げに基づいた集計方法に変わった。さらにゼロ年代に入るとネット配信が普及してCDやアルバムが売れなくなった。その影響もあって現在のチャートはほぼ毎週のようにナンバーワンが入れ替わり、すぐにトップ10圏外へランクダウンしてしまう(その代わりに年に数枚だけビッグヒットが生まれる)。だが70〜80年代はナンバーワンになること自体が困難で、言い換えればそれらは「時代のサウンドトラック」として確かに機能していた。2月にはどんなアルバムがナンバーワンになったのだろう?


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ボブ・ディラン/ザ・バンド『Planet Waves』(1974)
ディラン初のナンバーワン・アルバムが本作(4週1位)。チャートやセールス的には70年代半ばがディランのピークだった。隠れた名曲「Going, Going, Gone」や「Forever Young」などを収録。共演としてバックを固めて話題になったのは、すでにアメリカン・ロックの伝説となりつつあったザ・バンドの面々。ジャケットの絵はディラン本人が描いた。



マドンナ『Like a Virgin』(1984)
1982年にNYのクラブシーンから飛び出したマドンナが「ポップの女王」への道を決意したのが本作であり、社会現象を巻き起こした世界規模の大ヒットアルバム(3週1位)。前作のダンスフロアの最先端を臭わせつつも、時代の空気をマーケティングした親しみやすい楽曲が並ぶ。ヴィジュアル面でのMTVの影響も大きかったのは言うまでもない。80年代を語る時に絶対に外せないポップカルチャーでもある。タイトル曲や「Material Girl」を収録。


トニー・ブラクストン『Toni Braxton』(1993)
90年代のブラックミュージックは、二人の実力派女性シンガーのデビューに歓喜した。一人はヒップホップ・ソウルのメアリー・J・ブライジ。もう一人がR&B/ソウルの伝統を受け継いだこのトニー・ブラクストン。プロデューサーのベイビーフェイスの仕事の中でも最高峰に位置するのが本作だろう(2週1位)。「Breathe Again」「You Mean the World to Me」「Another Sad Love Song」などが連続して大ヒットした。名盤だ。


サウンドトラック/ジェームズ・ホーナー『Titanic』(1997)
世界規模で大ヒットした映画のサントラ。全米だけで1000万以上を売った(16週連続1位)。有名になったセリーヌ・ディオンの主題歌「My Heart Will Go On」は、映画音楽を手掛けたジェームズ・ホーナーによる作曲。ちなみに史上空前の興行成績を叩き出したこの映画で一番儲かったのは誰なのか? 監督のジェームズ・キャメロンは180億円、音楽のジェームズ・ホーナーは44.4億円、主演したディカプリオは9億円、ヒロインのケイト・ウィンスレットはわずか1.8億円。答えは20世紀フォックスのルパート・マードックとパラマウントのサムナー・レッドストーンが何と840億円を手にしたという。

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