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3月のナンバーワンアルバム④〜ジョン・フォガティ/ニール・ヤングほか

2018.03.28

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「TAP the COLOR」連載第247回〜BROWN〜

1990年代以降、ビルボードのアルバムチャートは売り上げに基づいた集計方法に変わった。さらにゼロ年代に入るとネット配信が普及してCDやアルバムが売れなくなった。その影響もあって現在のチャートはほぼ毎週のようにナンバーワンが入れ替わり、すぐにトップ10圏外へランクダウンしてしまう(その代わりに年に数枚だけビッグヒットが生まれる)。だが70〜80年代はナンバーワンになること自体が困難で、言い換えればそれらは「時代のサウンドトラック」として確かに機能していた。3月にはどんなアルバムがナンバーワンになったのだろう?


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ジョン・フォガティ『Centerfield』(1985)
当時、アメリカはヴィジュアル重視のダンサブルな音楽とMTVが全盛の頃。しかし、フォガティのCCR時代と何ら変わらぬスワンプな音と歌がまさかの全米1位に上り詰める。誰もが驚いたカムバック作(1週1位)。ルーツ・ミュージックを愛する者はジャケットに写った古びた野球のグローブのように、決して時代に振り回されたりしない証。


ニール・ヤング『Harvest』(1972)
ニール唯一のナンバーワン・ヒット「Heart of Gold」を収録し、「完璧な1枚」と本人も認めるロック永遠の名盤の一つ(2週1位)。前作『After the Gold Rush』とともにシンガー・ソングライター・ブームを代表する重要作で、自身のキャリアにおいて最大である400万枚以上を全米で売った。そしてこの作品以降、ミュージシャンとしての本当のニールの旅路が始まっていく。

サウンドトラック『O Brother, Where Art Thou?』(2000)
ジョエル&イーサン・コーエン兄弟作品『オー・ブラザー!』は、1930年代のアメリカ南部を舞台にしたロードムービー。T・ボーン・バーネットがプロデュースしたサウンドトラックは全米1位(2週)を獲得。800万枚以上をセールスしたというから驚きだ。映画のストーリー同様、ジャズ、ゴスペル、ブルーズ、カントリーといった20世紀大衆音楽のルーツ・ミュージックが育まれた南部の音風景や体臭を感じる傑作。
(詳しくはこちらのコラムで)
オー・ブラザー!〜ブルーズやカントリーが育まれた南部の音風景をとらえた傑作

ノラ・ジョーンズ『Feels Like Home』(2004)
ジャズの名門レーベル、ブルー・ノートからのデビュー作(2002年)が世界中が大ヒット。期待が高まる中、セカンドの本作(6週1位)は2年後の2004年にリリースされた。ジャズ、R&B、カントリー、フォーク、ポップスなどあらゆるジャンルの音楽体験と、ノラの最大の魅力である独特の声が唯一無比のムードを放つ。「What Am I to You?」はザ・バンドのリヴォン・ヘルムとガース・ハドソンが参加し、至福のスワンプ・ワールドをうっとりと聴かせる名曲だ。

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