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4月のナンバーワンアルバム④〜マドンナ/デフ・レパードほか

2018.04.24

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「TAP the COLOR」連載第254回〜BLUE〜

1990年代以降、ビルボードのアルバムチャートは売り上げに基づいた集計方法に変わった。さらにゼロ年代に入るとネット配信が普及してCDやアルバムが売れなくなった。その影響もあって現在のチャートはほぼ毎週のようにナンバーワンが入れ替わり、すぐにトップ10圏外へランクダウンしてしまう(その代わりに年に数枚だけビッグヒットが生まれる)。だが70〜80年代はナンバーワンになること自体が困難で、言い換えればそれらは「時代のサウンドトラック」として確かに機能していた。4月にはどんなアルバムがナンバーワンになったのだろう?


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サイモン&ガーファンクル『Bridge over Troubled Water』(1970)
60年代アメリカの青春と挫折、風景そのものを象徴するデュオ。アート・ガーファンクルの映画出演による長期間の拘束は、ポール・サイモンを苛立たせ、相棒抜きの作業に向かわせた。世界で一番有名な曲の一つ(タイトル曲)を収録した本作(10週連続1位)は、実は二人が最悪な関係の時に作られたのだ。日本の音楽界(特にフォーク)に与えた影響も計り知れない。
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ハーブ・アルパート&ザ・ティファナ・ブラス『Going Places』(1965)
いわゆる「アメリアッチ」(メキシコのマリアッチをアメリカ風にしたサウンド)で、60年代に本作(6週1位)を含むナンバーワン・アルバムを立て続けに放ったハーブ・アルパート。自分のレコードを作るために、1962年にわずかな資金でジェリー・モスとA&Mレコードを立ち上げた。ちなみに「A」はアルパートで「M」はモスの頭文字。日本では深夜ラジオ番組『オールナイトニッポン』のテーマソングとして有名だ。

マドンナ『Like a Prayer』(1989)
NYの最先端のダンスフロアに響く音をレコードに刻んだ1983年の『Madonna』(世界売り上げ1000万枚)でデビューした彼女は、翌年『Like a Virgin』(同2100万枚)で早くも世界的社会現象を巻き起こす。そして86年の『True Blue』(同2500万枚)によって移り変わりの激しいポップ・ミュージック界で不動のポジションを築き上げた。それから3年後、80年代を締め括ったのが本作(同1500万枚/6週連続1位)だった。

デフ・レパード『Adrenalize』(1992)
1980年にデビューした彼らは、イギリスのNWOBHM (New Wave Of British Heavy Metal)を代表するバンドとしてスタート。そしてアメリカで大化けしたのが1983年の『Pyromania』で、MTVでの露出もあってベストセラーとなる。しかし、翌年末にドラマーのリック・アレンが交通事故によって左腕を切断する事態に。メンバーチェンジをせずにそのまま解散することも考えられたが、カスタマイズされたドラムセットの開発などによってバンドは87年の『Hysteria』で劇的復活。さらに91年1月にギタリストのスティーヴ・クラークが他界するという悲劇は続くが、それを乗り越えてリリースされたのがタフな本作(5週連続1位)だった。

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