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5月に去ったレジェンド③〜ブルー・ミッチェル/ポール・デズモンドほか

2018.05.30

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「TAP the COLOR」連載第261回〜BLUE〜

(5月に亡くなった主なミュージシャン)
ロック/ポップ:フランク・シナトラ、ペリー・コモ、サミー・デイヴィス・ジュニア、ジーン・クラーク、キース・レルフ、ポール・バターフィールド、グレッグ・オールマン、グラハム・ボンド、ロビン・ギブ、イアン・カーティス、ロニー・ジェイムス・ディオ、アダム・ヤウク、クリス・コーネル

カントリー/フォーク:エディ・アーノルド、キース・ホイットリー、エディ・ラビット

ブルーズ/R&B/ソウル:サニー・ボーイ・ウィリアムソン、エルモア・ジェイムス、B.B.キング、ロイ・ブラウン、ジョニー・ギター・ワトソン、ドナ・サマー、ドナルド・ダック・ダン

ジャズ:デューク・エリントン、コールマン・ホーキンス、ブルー・ミッチェル、ポール・デズモンド、チェット・ベイカー

その他:ボブ・マーリィ、マレーネ・ディートリヒ


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ブルー・ミッチェル『Blue’s Moods』(1960)
モダンジャズの人気コンボ、ホレス・シルヴァー・クインテットのトランペッターとして人気を得たブルー・ミッチェル。本作は在籍中にリバーサイドで録音したリーダー作の一つであり、彼の代表作。ジャケットも素晴らしいが、オープニングの「I’ll Close My Eyes」から心奪われる世界。誰もが知る名作もいいけど、こういうアルバムを聴いてこそ、真のジャズ探求と言えるのではないだろうか。1979年5月21日死去。享年49。


デイヴ・ブルーベック・トリオ『Time Out』(1959)
モダンジャズ不朽の名盤の一つ。白人層やインテリ層に人気の高いカルテットによるベストセラーであり、変拍子によるジャズに取り組んだ野心作でもある。中でも大ヒットした四分の五拍子の曲「Take Five」は日本のファンにも広く知られる名曲。もちろんポール・デズモンドの貢献なくして生まれなかった。その伝説のアルト奏者は1977年5月30日に死去。享年52。

ザ・バーズ『Turn! Turn! Turn!』(1965)
いわゆるフォーク・ロックの草分けとして1960年代を代表するバンドの一つがザ・バーズ。12弦ギターの響きと心地良いヴォーカル・ハーモニーで、一度聴いたら耳に残り続ける印象的なサウンド。本作は彼らのセカンドで、ボブ・ディランやナンバーワン・ヒットとなったピート・シーガーによるタイトル曲などを収録。伝説のデビュー作と並ぶザ・バーズの序章的作品。オリジナル・メンバーのギタリスト、ジーン・クラークは1991年5月24日に死去。享年46。

ビースティ・ボーイズ『To the 5 Boroughs』(2004)
当時6年ぶりのリリースとなったビースティーズの6枚目のスタジオ作。ダウンタウンに設立した「オシロスコープ・ラボラトレーズ」で2年に渡ってレコーディング。生誕の地NYへの愛に満ち溢れた力作。タイトルの「5ボローズ」とは、マンハッタン・ブロンクス・ブルックリン・クイーンズ・スタッテンアイランドの5区のこと。MCAことアダム・ヤウク
は2012年5月4日に他界。47歳の若さだった。

【執筆者の紹介】
■中野充浩のプロフィール
https://www.wildflowers.jp/profile/
http://www.tapthepop.net/author/nakano
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