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6月のナンバーワンアルバム④〜キャロル・キング/ビリー・ジョエルほか

2018.06.27

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「TAP the COLOR」連載第267回〜BLUE〜

1990年代以降、ビルボードのアルバムチャートは売り上げに基づいた集計方法に変わった。さらにゼロ年代に入るとネット配信が普及してCDやアルバムが売れなくなった。その影響もあって現在のチャートはほぼ毎週のようにナンバーワンが入れ替わり、すぐにトップ10圏外へランクダウンしてしまう(その代わりに年に数枚だけビッグヒットが生まれる)。だが70〜80年代はナンバーワンになること自体が困難で、言い換えればそれらは「時代のサウンドトラック」として確かに機能していた。6月にはどんなアルバムがナンバーワンになったのだろう?


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キャロル・キング『Tapestry』(1971)
シンガー・ソングライター時代の幕開けを告げた不朽の名作(15週1位)。7年間もチャートにランクイン。全米だけで1000万枚以上をセールス。グラミー賞も獲得した。「It’s Too Late」「So Far Away」といったヒット曲のほか、60年代のブリル・ビルディング時代の傑作(シュレルズの「Will You Love Me Tomorrow」やアレサ・フランクリンの「(You Make Me Feel Like) A Natural Woman」)、ジェームス・テイラーがカバーした「You’ve Got a Friend」もキャロルの作品だ。ジョニ・ミッチェルやジェームス・テイラーらがバッキング・ヴォーカルで参加。
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ビリー・ジョエル『Glass Houses』(1980)
前作『52nd Street』(1978)でスーパースターとなったビリーの7作目のスタジオアルバム(6週1位)。今までの都会の人間模様を私小説風に歌うバラード系のピアノマンから、本作ではジャケット写真のように権力に向かって石を投げるようなラフなロックンローラーへと転身。「You May Be Right」「It’s Still Rock and Roll to Me」などを力強さを押し出したヒット曲を収録。全米700万枚以上をセールス。

サウンドトラック『フラッシュダンス』(1983)
80年代のサントラブームの先駆け。音楽を売るための映画として、MTVのビデオクリップ的な映像を1本の作品にした功績(あるいは功罪か)は大きい。音楽はドナ・サマーを世に送り出したジョルジオ・モロダーと、ビリー・ジョエルとの仕事でお馴染みのフィル・ラモーンが担当。主題歌はアイリーン・キャラが歌って大ヒット。ちなみにこのサウンドトラック盤(2週1位)は、当時首位を独走するマイケル・ジャクソンの『スリラー』を蹴落とした最初のアルバムとなった。
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ホイットニー・ヒューストン『Whitney』(1987)
当時、待望の新作として歓喜したホイットニーのセカンド(11週1位)。ディスコフロアを揺るがしたダンスナンバー「I Wanna Dance with Somebody (Who Loves Me)」から、「Didn’t We Almost Have It All」「Where Do Broken Hearts Go」といったマイケル・マッサーの手による至極のバラードまで、4曲ものナンバーワンヒットが生まれて大ヒット。また、好景気が幕開けたばかりの日本のナイトライフでもサウンドトラック的役割を果たした。1987年を代表するアルバム。

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