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7月のナンバーワンアルバム③〜エルヴィス・プレスリー/ドナ・サマーほか

2018.07.18

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「TAP the COLOR」連載第273回〜PINK〜

1990年代以降、ビルボードのアルバムチャートは売り上げに基づいた集計方法に変わった。さらにゼロ年代に入るとネット配信が普及してCDやアルバムが売れなくなった。その影響もあって現在のチャートはほぼ毎週のようにナンバーワンが入れ替わり、すぐにトップ10圏外へランクダウンしてしまう(その代わりに年に数枚だけビッグヒットが生まれる)。だが70〜80年代はナンバーワンになること自体が困難で、言い換えればそれらは「時代のサウンドトラック」として確かに機能していた。7月にはどんなアルバムがナンバーワンになったのだろう?


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エルヴィス・プレスリー『Elvis Presley』(1956)
エルヴィス、伝説のデビューアルバム(10週1位)。ロックの教科書の序章ページに必ず掲載されるエルヴィスだが、日本ではこの当時の衝撃をリアルタイムで体験した人は実はほとんどいない。それだけ情報のスピード感やメディア事情は今とは違っていた。多くの人々はR&Rが廃れた時期のどうでもいい主演映画でエルヴィスを知ったのだ。なお、エルヴィスの本当のスタートを聴きたい人には、これ以前のサン時代の音源がオススメ。編集盤を探そう。


ドナ・サマー『Bad Girls』(1979)
ジョルジオ・モロダーのプロデュースで、70年代後半に「ディスコの女王」として君臨したドナ・サマー。本作はそんな彼女の全盛期にリリースされたスタジオアルバム(6週1位)。余りにも有名な2つのナンバーワン・ヒット「Hot Stuff」「Bad Girls」を収録。なお、ドナは70年代に10曲のトップ10ヒット(うち4曲が1位)を放っている。初めての人にはベスト盤がオススメ。

ファイン・ヤング・カニバルズ『The Raw & the Cooked』(1989)
2トーン・スカバンド、ザ・ビートのギタリストだったアンディ・コックスとベーシストのデヴィッド・スティール(ベース)が、ローランド・ギフトを加えて結成したファイン・ヤング・カニバルズ。1985年にデビューし、89年の本作(7週1位
)で大ブレイク。「She Drives Me Crazy」「Good Thing」の2曲のナンバーワン・ヒットを生んだ。ソウル、R&Bをベースにしたアナログ感とデジタル感が融合した独特のサウンドは、突発的にポップシーンの最前線に躍り出た。

ジミー・バフェット『License to Chill』(2004)
数多くのアルバムリリースと大盛況のコンサートツアー。作家になればベストセラーを発表。そして「マルガリータヴィル」「チーズバーガー・イン・パラダイス」などのレストラン経営をはじめとした実業家としての顔。稼ぐ金も半端じゃない。スターの収入ランキングでは常連のジミー・バフェット。日本ではほとんど知られていないが、アメリカではスーパースター。セルフ・ブランディングのうまい人だと思う。本作はキャリア初のナンバーワンを獲得(1週)。アラン・ジャクソンなどカントリーの人気アーティストらが参加した。

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