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7月のナンバーワンアルバム④〜ボン・ジョヴィ/ロードほか

2018.07.25

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「TAP the COLOR」連載第275回〜BLUE〜

1990年代以降、ビルボードのアルバムチャートは売り上げに基づいた集計方法に変わった。さらにゼロ年代に入るとネット配信が普及してCDやアルバムが売れなくなった。その影響もあって現在のチャートはほぼ毎週のようにナンバーワンが入れ替わり、すぐにトップ10圏外へランクダウンしてしまう(その代わりに年に数枚だけビッグヒットが生まれる)。だが70〜80年代はナンバーワンになること自体が困難で、言い換えればそれらは「時代のサウンドトラック」として確かに機能していた。7月にはどんなアルバムがナンバーワンになったのだろう?


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ボン・ジョヴィ『Lost Highway』(2007)
あの80年代のハードロック時代の大ブレイクと立て続けに放ったヒット曲の印象が余りにも強く、いまだにその種のバンドと勘違いしている人も少なくないはず。あるいは2000年前後の「It’s My Life」のイメージ。だが彼らは生き残った。強かった。成長することをやめなかった。進化することを恐れなかった。30年前、誰が今の成熟したボン・ジョヴィを想像できたことだろう。90年代にはグランジ/オルタナティヴの隆盛で人気が落ちたこともあったが、今やアメリカを代表する大人のためのロックバンドに。本作(1週1位)から現在まで4作連続1位という事実。ツアーも大盛況だ。11月には5年ぶりの日本公演を予定。


ビースティ・ボーイズ『To the 5 Boroughs』(2004)
当時6年ぶりのリリースとなったビースティーズ6枚目のスタジオ作(1週)。ダウンタウンに設立した「オシロスコープ・ラボラトレーズ」で2年に渡ってレコーディング。生誕の地NYへの愛に満ち溢れた力作。タイトルの「5ボローズ」とは、マンハッタン・ブロンクス・ブルックリン・クイーンズ・スタッテンアイランドの5区のこと。MCAことアダム・ヤウク
は2012年5月4日に他界。47歳の若さだった。

ロード『Melodrama』(2017)
ニュージーランド出身のロードは2013年にデビュー。シングル「Royals」がいきなりの大ヒットを記録。まだ16歳だった。そして4年後、大人になった彼女が本作(1週1位)で帰ってきた。表現力豊かに、より深い音楽性や膨大な文化的影響が感じられる作品となった。2017年のフジロックではすべてのアーティストの中でもベストといえるパフォーマンスを披露。オーディエンスを沸かせ、ステージを所狭しと走り回っていた姿も記憶に新しい。

リンプ・ビズキット『Significant Other』(1999)
レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンによって完成したロックとヒップホップ/ラップの融合、そしてコーンの登場。その流れはやがて数々のラップ・メタルのスターバンドを生み出すことになった。コーンの後押しでデビューしたリンプは、99年にリリースしたセカンドの本作(4週1位)で大ブレイク。全米だけで700万枚以上をセールス。続く『Chocolate Starfish And The Hot Dog Flavored Water』(2000)でも1位を獲得。人気はピークに達した。売れることを狙ったかのようなプロダクションは同業バンドから反感を買ったことも。まだCDが売れていた頃の話だ。

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