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8月のナンバーワンアルバム⑥〜ボーン・サグズン・ハーモニー/セレーナほか

2018.08.15

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「TAP the COLOR」連載第278回〜RED〜

1990年代以降、ビルボードのアルバムチャートは売り上げに基づいた集計方法に変わった。さらにゼロ年代に入るとネット配信が普及してCDやアルバムが売れなくなった。その影響もあって現在のチャートはほぼ毎週のようにナンバーワンが入れ替わり、すぐにトップ10圏外へランクダウンしてしまう(その代わりに年に数枚だけビッグヒットが生まれる)。だが70〜80年代はナンバーワンになること自体が困難で、言い換えればそれらは「時代のサウンドトラック」として確かに機能していた。8月にはどんなアルバムがナンバーワンになったのだろう?


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クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル『Cosmo’s Factory』(1970)
シンプルでストレートな土臭いロックンロール。ブルーズ、R&B、カントリー、ロカビリーといったルーツ・ミュージックが骨の髄まで染み込んだサウンド。CCRのブレない美学は、60年代後半〜70年代前半に大量のシングル・ヒットとアルバムとなって刻まれている。オールド・ロックと揶揄されようが、ジョン・フォガティが生んだ名曲の数々は今聴いてもたまらなくカッコいいことは事実だ。本作は彼らの5作目のオリジナルアルバム(9週1位)。


サウンドトラック『Top Gun』(1986)
トム・クルーズの大ブレイク作であり、当時日本でも大ヒットを記録した映画のサントラ盤。80年代のサントラブームはその驚異的なセールスでも知られるが、本作も全米だけで900万枚以上を売った(5週1位)。賛否両論を呼んだケニー・ロギンスの主題歌のほか、ベルリンによる愛のテーマ「Take My Breath Away」が大ヒット。後のスペシャルエディションでは劇中で使用されていたオーティス・レディングやジェリー・リー・ルイスやライチャス・ブラザースらのソウルやR&Rクラシックが収録されて、存在価値が一気に高まった。

セレーナ『Dreaming of You』(1995)
1995年3月31日、スペイン語系の人々から絶対な人気を得ていた歌手セレーナが、ファンクラブの設立者によって射殺されるという悲劇が起こる。当時は全曲英語による本作(1週1位)を録音中で、全米・世界規模での成功が大きく期待されていただけに残念。23歳の短い生涯は、ジェニファー・ロペス主演で伝記映画にもなった。

ボーン・サグズン・ハーモニー『E. 1999 Eternal』(1995)
オハイオ州クリーブランド出身の彼らは、死の直前だったN.W.Aのイージー・Eによって発掘。彼のRuthless Recordsと契約して本作をリリース(2週1位)し、「Tha Crossroads」も8週連続でナンバーワンを記録。続く『The Art of War』(1997)も大ヒットした。90年代のヒップホップ/ラップを振り返るうえで絶対に外せないグループ。

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