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9月のナンバーワンアルバム⑧〜フリートウッド・マック/メアリー・J・ブライジほか

2018.09.19

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「TAP the COLOR」連載第287回〜WHITE〜

1990年代以降、ビルボードのアルバムチャートは売り上げに基づいた集計方法に変わった。さらにゼロ年代に入るとネット配信が普及してCDやアルバムが売れなくなった。その影響もあって現在のチャートはほぼ毎週のようにナンバーワンが入れ替わり、すぐにトップ10圏外へランクダウンしてしまう(その代わりに年に数枚だけビッグヒットが生まれる)。だが70〜80年代はナンバーワンになること自体が困難で、言い換えればそれらは「時代のサウンドトラック」として確かに機能していた。9月にはどんなアルバムがナンバーワンになったのだろう?


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フリートウッド・マック『Fleetwood Mac』(1975)
ミック・フリートウッド、ジョンとクリスティン・マクヴィー夫妻は、バンドの立て直しとして無名のアメリカ人デュオを招き入れる。リンジー・バッキンガムとスティーヴィー・ニックスだった。二人は貧乏生活を共にする恋人同士であり、音楽上の大切なパートナー。曲を途中から作るスティーヴィーがメンバーの音楽心を刺激するのは間違いなかった。こうして売れないデュオが書きためていた曲を含む本作を録音。発売から1年以上をかけてチャートのトップに登り詰める(1週)。
(その後のドラマはこちらのコラムでどうぞ)
フリートウッド・マック〜二組のカップルの破局から生まれた歴史的ベストセラー『噂』


マッチボックス・トゥエンティー『North』(2012)
1996年にリリースしたデビュー作『Yourself or Someone Like You』が1年掛けて売れ始め、結果的に全米だけで1200万枚以上のビッグヒットとなった彼ら。フロントマンのロブ・トーマスはサンタナの復活作にもfeatされ、バンドはその後2枚のヒットアルバムを発表。ロブがソロ活動に入ると、活動休止状態になってしまった。しかし、本作で10年振りの再開(1週1位)。日本では知名度が低いが、アメリカではスーパーバンドの一つ。

メアリー・J・ブライジ『Love & Life』(2003)
オールドロック・ファンには想像したくもない事実だと思うが、R&B/ヒップホップは現在アメリカで最もシェア率の高い音楽ジャンルに成長。売り上げで遂にロックを抜いてしまった。メアリー・J・ブライジは「ヒップホップ・ソウルの女王」と称され、ここ25年のブラックミュージック・シーンを象徴するアーティスト。1992年のデビュー作『What’s the 411?』から2017年の最新作『Strength of a Woman』まで、13枚のスタジオ作すべてがトップ10入りしている。本作(1週1位)は彼女にとって2枚目のナンバーワンで、プロデュースはショーン・コムズ。

コルビー・キャレイ『Breakthrough』(2009)
ゼロ年代初頭のハワイ出身のジャック・ジョンソンの成功を機に、アコギによるリラックス系/オーガニック系のサウンドが一ジャンルとして定着したが、コルビーはまさに「女性版ジャック・ジョンソン」というべき存在。2007年のデビュー以来、カリフォルニアのヴァイブを明るいサウンドで届けてくれる美形シンガー・ソングライター。本作はセカンド(1週1位)で、「Fallin’ for You」がスマッシュヒット。

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