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9月に去ったレジェンド③〜ビル・モンロー/ジャコ・パストリアスほか

2018.09.26

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「TAP the COLOR」連載第289回〜GRAY〜

(9月に亡くなった主なミュージシャン)
ロック/ポップ:ジミ・ヘンドリックス、グラム・パーソンズ、マーク・ボラン、キース・ムーン、ジョン・ボーナム、トム・フォガティ、ウォルター・ベッカー、ニッキー・ホプキンス、ジミー・マカロック(ウイングス)、ホルガー・シューカイ、ジョニー・ラモーン、クリフ・バートン(メタリカ)、ジム・クロウチ、ロバート・パーマー、メアリー・フォード、アンディ・ウィリアムス、ビリー・ヴォーン

カントリー/フォーク:ビル・モンロー、アーネスト・タブ、ジョニー・キャッシュ、ドディ・ウエスト

ブルーズ/R&B/ソウル:2パック

ジャズ:ベン・ウェブスター、マイルス・デイヴィス、ビル・エヴァンス、ジャコ・パストリアス

その他:ペレス・プラード、ピーター・トッシュ、ルチアーノ・パヴァロッティ


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ビル・モンロー『Anthology』
「ブルーグラスの父」「ブルーグラスの創始者」と称されるビル・モンローは、カントリー音楽だけでなくアメリカ文化史にもその名を残すレジェンド。ブルーグラスとはケンタッキー州に生える牧草のことで、そのエリアをブルーグラス地帯という。そこで生まれた育まれた音楽のこと。スコッツ・アイリッシュを祖先に持つモンローはその生涯を通じて、人々の生活や日常に潜む苦難を自らの音楽で表現しようとした。本作のような編集盤でモンローの足跡を振り返る機会をぜひ。1996年9月9日死去、享年84。
(詳しくはこちらのコラムでどうぞ)
黒人の“ブルース”に呼応したアイルランド系移民の“ハイロンサム”


アーネスト・タブ『The Definitive Collection』
ビル・モンロー同様に、アーネスト・タブもカントリー音楽とアメリカ文化にその名を刻む偉大なるレジェンド。1940年代にエレキ楽器やドラムを導入してホンキートンク・カントリーの礎を築き、ナッシュヴィルをカントリー音楽の聖地にした人でもある。バンドリーダー、ソングライター、パフォーマーとしての顔を持ち、映画やラジオにも出演。自らのレコードショップも開店した。ヒット曲も膨大にあるので、本作のような編集盤で歩みを振り返るのがベスト。1984年9月6日死去、享年70。


ジャコ・パストリアス『Jaco Pastorius』(1976)
エレクトリック・ギター奏法に革命をもたらし、可能性を広げたのがジミ・ヘンドリックスだとしたら、エレクトリック・ベースのそれはこのジャコ・パストリアスということになるだろう。それくらい革新的なアーティストだった。本作は伝説のデビューアルバム。ジャコはこの後、当時絶大な人気を誇っていたジャズ/フュージョングループのウェザー・リポートに加入。80年代前半までスタープレイヤーとしての活動を続けるが、次第にリーダーのジョー・ザヴィヌルと衝突。ソロへ転身する。だがドラッグと酒に溺れて奇行が目立ち始め、晩年は施設どころか路上生活も送っていたという。1987年9月21日、また一つ若くして偉大な才能が消えた。享年35。それでもジャコの遺してくれた音楽は素晴らしい。


三大テノール『Carreras Domingo Pavarotti in Concert』(1990)
オペラ界最大のスーパースター、ルチアーノ・パヴァロッティが、かつてのライバルであるプラシド・ドミンゴ、ホセ・カレーラスと共にコンサート活動を行って、「三大テノール」として話題になったのが90年代。これを機にオペラに取り憑かれた人も少なくない。本作は1990年のW杯(イタリア)でのコンサートの模様を収録。「三大テノール」が揃った最初の場であり、アルバムがベストセラー化した。最年長パヴァロッティの歌唱が圧巻。2007年9月6日死去、享年71歳。

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