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11月のナンバーワンアルバム⑦〜クリス・ステープルトン/『アリー/スター誕生』ほか

2018.11.08

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「TAP the COLOR」連載第298回〜MONOCHROME〜

1990年代以降、ビルボードのアルバムチャートは売り上げに基づいた集計方法に変わった。さらにゼロ年代に入るとネット配信が普及してCDやアルバムが売れなくなった。その影響もあって現在のチャートはほぼ毎週のようにナンバーワンが入れ替わり、すぐにトップ10圏外へランクダウンしてしまう(その代わりに年に数枚だけビッグヒットが生まれる)。だが70〜80年代はナンバーワンになること自体が困難で、言い換えればそれらは「時代のサウンドトラック」として確かに機能していた。11月にはどんなアルバムがナンバーワンになったのだろう?


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クリス・ステープルトン『Traveller』(2015)
ソングライター、ミュージシャンとしてカントリー界で着実に実力をつけた男の、37歳のデビューアルバム。「自分でやれることはすべてやり尽くした」と言うように、本作には書き溜めていたであろう「これぞカントリー」と呼べる極めて優れた楽曲が並ぶ。総合チャートで2週、カントリーチャートでは幾度となくトップに立ち、トータル29週も居座った。カバー曲にもいぶし銀のような味わい深さがあり、ジョージ・ジョーンズの「Tennessee Whiskey」は本作の聴きどころの一つだ。


サウンドトラック『A Star Is Born』(2018)
ロックスターの人生最終章とスターダムの序章を迎えたばかりの女性歌手、二人の愛と別れを描く名作が2018年に蘇った。クリス・クリストファーソンとバーブラ・ストライサンド主演による1976年の映画『スター誕生』のリメイクで、バーブラの役にはレディー・ガガ。サウンドトラックも評価が高く、近年では珍しく3週に渡ってトップを独走。「大人のためのお伽話」の復活。12月の日本公開が楽しみだ。
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マイケル・ボルトン『Timeless:The Classics』(1992)
60年代後半から約20年という長い売れない時代を過ごしてきたマイケル・ボルトン。ソングライターとして80年代にようやく脚光を浴び始め、バラードの名作「How Am I Supposed to Live Without You」を収録した1989年の『Soul Provider』で念願のブレイクを果たしたのは感動的だった。本作は人気絶頂期にリリースしたカバー集(1週1位)。サム・クックやビートルズのヒット曲を歌い上げる。


マライア・キャリー『Daydream』(1995)
1990年代の余りにも眩しい活躍のせいか、その後の20年間がどうもセレブリティやスキャンダルやバッシングのネタにされがちなマライア・キャリー。それでもチャート上の記録は凄まじく、ナンバーワン・ヒットはあのエルヴィスと並ぶ18曲。本作(6週1位)からもボーイズIIメンとのデュエットなど3曲のトップソングを生み出した。ジャーニーの「Open Arms」のカバーも話題に。2018年11月に新作がリリースされるが、歌姫の復活はあるのか。

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