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11月のナンバーワンアルバム⑨〜ジミ・ヘンドリックス/ニルヴァーナほか

2018.11.21

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「TAP the COLOR」連載第302回〜RED〜

1990年代以降、ビルボードのアルバムチャートは売り上げに基づいた集計方法に変わった。さらにゼロ年代に入るとネット配信が普及してCDやアルバムが売れなくなった。その影響もあって現在のチャートはほぼ毎週のようにナンバーワンが入れ替わり、すぐにトップ10圏外へランクダウンしてしまう(その代わりに年に数枚だけビッグヒットが生まれる)。だが70〜80年代はナンバーワンになること自体が困難で、言い換えればそれらは「時代のサウンドトラック」として確かに機能していた。11月にはどんなアルバムがナンバーワンになったのだろう?


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ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス『Electric Ladyland』(1968)
1960年代後半は紛れもなくロックの黄金期。そんな時代を象徴するミュージシャンであり、エレクトリック・ギター奏法に革命をもたらしたのがジミ・ヘンドリックス。壮大な音楽探求の中で、誰も彼を無視することはできない最重要アーティストの一人である。本作はエクスペリエンス名義でリリースした3枚目で初の2枚組。アメリカ盤(上)とイギリス盤(下)ではジャケットが違っていた。ロックの色気と体臭が充満した名盤(2週1位)。「Crosstown Traffic」「Voodoo Chile」、ボブ・ディランのカバー「All Along the Watchtower」などを収録。


ニルヴァーナ『MTV Unplugged in New York』(1994)
1993年11月に行われたMTVの人気シリーズ、アンプラグドのステージを収録したライヴ盤(1週1位)。カートの死から半年後にリリースされた。このアルバムを聴くと、どんな表現形態であれ、ニルヴァーナは数少ないまともなバンドであり、グランジという限られた領域に収まらない一流のロックトリオであったことが分かる。改めてカートの死が惜しまれる。

パール・ジャム『Vs.』(1993)
ニルヴァーナと並んでシアトル発のグランジ・ムーヴメントを形成したパール・ジャム。1991年のデビュー作『Ten』が全米で1300万枚も売れたり、キャメロン・クロウ監督・マット・ディロン主演の映画『シングルズ』に楽曲提供するなど話題が尽きなかった彼らが、次なる領域に挑んだのがこのセカンド(5週1位)。同時代のヒップホップが外向きなチカラで若い世代の支持を得る一方で、より内向きになっていった90年代ロック。それでもパール・ジャムは破滅することなく生き残り、成長し続けることを選んだ。現在では一作一作のリリースに重みを感じさせる貴重なバンド。

AC/DC『Black Ice』(2008)
認知症を患ったマルコム・ヤングの脱退と死、フィル・ラッドの騒動解雇、ブライアン・ジョンソンのツアー離脱など、様々な試練と向き合うことになったここ数年のAC/DC。本作は2008年当時、多くのロックファンが歓喜した実に8年ぶりとなった復活作(2週1位)。一発目の「Rock ‘n’ Roll Train」からアクセル全開。AC/DCを聴くということは、永遠に一つの体験であり続ける。

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