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1月に去ったレジェンド⑤〜ウィルソン・ピケット/ダニー・ハサウェイほか

2019.01.23

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「TAP the COLOR」連載第319回〜BROWN〜

(1月に亡くなった主なミュージシャン)
ロック:カール・パーキンス、フィル・エヴァリー、ソニー・ボノ、アレクシス・コーナー、デヴィッド・ボウイ、フィル・ライノット、モーリス・ギブ(ビー・ジーズ)、ジョン・ウェットン(エイジア)、ポール・カントナー(ジェファーソン・エアプレイン)、テリー・キャス(シカゴ)、ボビー・チャールズ、ニルソン、グレン・フライ、ドロレス・オリオーダン(クランベリーズ)

ポップ:パティ・ペイジ、ペギー・リー

カントリー/フォーク:ハンク・ウィリアムス、ピート・シーガー、タウンズ・ヴァン・ザント

ブルーズ/R&B/ソウル:ハウリン・ウルフ、ジュニア・ウェルズ、ウィリー・ディクソン、ライトニン・ホプキンス、オーティス・クレイ、エイモス・ミルバーン、プロフェッサー・ロングヘア、スリム・ハーポ、ジョニー・オーティス、ジャッキー・ウィルソン、ウィルソン・ピケット、エタ・ジェイムズ、ダニー・ハサウェイ

ジャズ:ディジー・ガレスピー、チャールズ・ミンガス、ソニー・クラーク、エロル・ガーナー、ケニー・クラーク、マイケル・ブレッカー

その他:マヘリア・ジャクソン、アラン・フリード、フランク・プルゥセル、フランス・ギャル


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ウィルソン・ピケット『Wilson Pickett’s Greatest Hits』(1973)
伝説シャウター、ウィルソン・ピケット。ローリング・ストーンズやザ・ジャムもカバーした「If You Need Me」「In The Midnight Hour」「Land of 1000 Dances」などを収録したベスト盤。1963年から1972年までR&Bチャートで放ったトップ10ヒットは18曲(うちNo.1は5曲)。サザン&ディープ・ソウルを知りたければ、最初のグループに入る人。ファルコンズ在籍時の「I Found a Love」も名曲。2006年1月19日、64歳で死去。


ダニー・ハサウェイ『Live』(1972)
ソウル屈指のライブ作。ハリウッドとニューヨークでの録音で、マーヴィン・ゲイ、キャロル・キング、ジョン・レノンの楽曲のカバーも披露。この作品の素晴らしさについては別コラム「観客の熱狂にしびれるダニー・ハサウェイのライヴ」に詳しい。ロバータ・フラックとの共作やニュー・ソウルの名盤『Extension Of A Man』も併せて。ダニーは1979年1月13日、33歳の若さで亡くなった。

ボビー・チャールズ『Bobby Charles』(1972)
ルーツ・ミュージックを辿る深い旅をしていないと、このアーティストと出逢うことはないだろう。ボビー・チャールズの初ソロ作。チェスと契約したり、ソングライターとして活動後、田舎町ウッドストックに移住。ザ・バンドの面々と親交を深めて本作を録音した。本当に音楽が好きで、心の底から演奏したり歌っているのが分かる。ジャケット写真も素晴らしく、その世界観がどこまでも心地いい。2010年1月14日、71歳で亡くなった。

ジェファーソン・エアプレイン『Long John Silver』(1972)
マーティ・バリンとポール・カントナーが中心となってヒッピーの約束の地、サンフランシスコで結成。60年代カウンターカルチャー領域のど真ん中から出てきたジェフアーソン・エアプレイン。グレース・スリックを加えた2作目『シュールリアリスティック・ピロー』が特に有名だが、これはマリファナ・ケースを模ったジャケットが印象的な、彼らのスタジオ録音ラスト作。この後、バンドは飛行船から宇宙船へ。ジェファーソン・スターシップとして銀河の旅へ出た。中心人物ポール・カントナーは、2016年1月28日に74歳で死去。

【執筆者の紹介】
■中野充浩のプロフィール
https://www.wildflowers.jp/profile/
http://www.tapthepop.net/author/nakano
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