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1月のナンバーワンアルバム⑨〜エルヴィス・プレスリー/ジョシュ・グローバンほか

2019.01.30

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「TAP the COLOR」連載第321回〜ORANGE〜

1990年代以降、ビルボードのアルバムチャートは売り上げに基づいた集計方法に変わった。さらにゼロ年代に入るとネット配信が普及してCDやアルバムが売れなくなった。その影響もあって現在のチャートはほぼ毎週のようにナンバーワンが入れ替わり、すぐにトップ10圏外へランクダウンしてしまう(その代わりに年に数枚だけビッグヒットが生まれる)。だが70〜80年代はナンバーワンになること自体が困難で、言い換えればそれらは「時代のサウンドトラック」として確かに機能していた。1月にはどんなアルバムがナンバーワンになったのだろう?


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エルヴィス・プレスリー『Elvis』(1956)
キング・エルヴィスのセカンドアルバム(5週1位)。ここでエルヴィスのヒットチャート記録を振り返ろう。まずはシングル。165曲がチャートイン(歴代1位)、うちTOP10ヒットが38曲(歴代1位)。その中には18曲のNo.1(歴代2位)、6曲のNo.2が含まれる。アルバムも凄まじく、チャートインは130枚(歴代1位)、うちTOP10ヒットは27枚(歴代5位)。その中にはNo.1が10枚(歴代3位)を含む。*なお、記録は1955年以降のビルボードチャートを参照。


エディ・フィッシャー『I’m in the Mood for Love』(1952)
そのエルヴィスが登場する以前、ポップチャートの常連でアイドル的存在だったのがエディ・フィッシャー。1950年代前半から半ばにかけて絶大な人気を誇った歌手の大ヒット作(15週1位)。実はロックンロールがすべてを飲み込む寸前こそ、アメリカ音楽の黄金期だったという見方もある。パティ・ペイジ、ペリー・コモ、ジョー・スタッフォード、ナット・キング・コール、フランキー・レイン、レス・ポール、ビング・クロスビーらがヒットを飛ばしていた時代。カントリーやR&Bチャートにも多彩な顔ぶれがあった。

サウンドトラック『Waiting to Exhale』(1995)
ホイットニー・ヒューストン主演の女性映画『ため息つかせて』のサントラ(5週1位)。『ボディガード』(1992)以来の主演作と主題歌というだけあって話題を集めた。11曲あるNo.1ヒットの最後となった「Exhale (Shoop Shoop)」や「Count On Me」を収録。しかし時代は着実に新しいタイプのR&Bシンガーたちが台頭。あれだけ人気を誇った彼女も、大ヒットから見放されていく。
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ジョシュ・グローバン『Closer』(2003)
今や世界的なスーパースター歌手となったジョシュ・グローバンのセカンド(1週1位)。日本でもお馴染みとなった「You Raise Me Up」を収録。17歳の時、グラミー賞のリハーサルでセリーヌ・ディオンとデュエットしたことをきっかけに注目。20歳の時にデビューアルバムをリリースした。ロックやブラックミュージックのファンは見向きもしないが、それは偏見。音楽性は極めて高い。

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