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ロックの殿堂入り2019〜スティーヴィー・ニックス/レディオヘッドほか

2019.02.26

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「TAP the COLOR」連載第329回〜RED〜

1986年から始まった「ロックの殿堂」(Rock and Roll Hall of Fame) は、デビュー25年以上のミュージシャンやバンドを対象としているが、2019年のセレモニーでは、ゾンビーズ、ロキシー・ミュージック、スティーヴィー・ニックス、ジャネット・ジャクソン、ザ・キュアー、デフ・レパード、レディオヘッドらが殿堂入りする。


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ロキシー・ミュージック『Manifesto』(1979)
ボランやボウイが築いたグラム・ロック絶頂期に登場したロキシー・ミュージックは、ブライアン・フェリーというポップ・アート狂によるサウンド&ヴィジュアル軍団だった。以後、ブラックミュージックやニューウェーヴを取り込みながら、独自のヨーロッパ風景を描いていく。また、アルバム・ジャケットには必ずゴージャスな美女が登場したことでも有名(のちにミック・ジャガー夫人となるジェリー・ホールも)。美容整形的なフェイクな色気と香水の匂いが漂い、ダンディズムやデカダンスといったキーワードが交錯する。本作は再結成後に放ったモダンワールド。「Dance Away」がヒットした。


レディオヘッド『The Bends』(1995)
レディオヘッドが真のレディオヘッドになったのはこのアルバムから。例えば90年代ロックの大名曲「Fake Plastic Trees」に象徴される、トム・ヨークの儚く浮遊する声に突然絡みつくジョン・グリーンウッドの爆音ギター。英国ロックの美学・色気・狂気のすべてを詰め込んだこの1曲で彼らは伝説となった。そして1997年には『OK Computer』でロックを破壊。ゼロ年代幕開けの『Kid A』ではロックを冷凍してしまった。そしてバンドは今も変化し続けることをやめない。スタンリー・ドンウッドによる一連のアートワークは、ピンク・フロイドとヒプノシスの関係にどこか似ている。

スティーヴィー・ニックス『The Other Side of the Mirror』(1989)
ロック界永遠の妖精であり続けるスティーヴィー・ニックス。70歳になった今も第一線で活躍。今回はフリートウッド・マックの歌姫ではなく、長年のソロ活動の功績に対して贈られた。デビュー作にして名盤の『Bella Donna』(1981)、続く『The Wild Heart』(1983)もいいが、4枚目の本作は精力的に活動していた80年代のラストを飾る秀作。「Rooms on Fire」がスマッシュヒット。なお、2011年の『In Your Dreams』はスティーヴィーの世界観が全開でかなりオススメ。

ジャネット・ジャクソン『Control』(1986)
「マイケルの妹」というだけだったジャネットが、その存在を自立させたのが本作。ジミー・ジャム&テリー・ルイスのプロデュースで一気に時代の最先端に躍り出た。そのサウンドとヴィジュアルはMTV時代のニーズと合致しただけでなく、当時としては革新的なものであり若い世代を熱狂させた。「Nasty」「When I Think of You」「Let’s Wait Awhile」など6曲ものヒットを生んだ。次作『Rhythm Nation 1814』(1989)と併せて、日本のダンスシーンに与えた影響は計り知れない。

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