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3月のナンバーワンアルバム⑥〜レッド・ツェッペリン/マムフォード・アンド・サンズほか

2019.03.13

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「TAP the COLOR」連載第334回〜GRAY〜

1990年代以降、ビルボードのアルバムチャートは売り上げに基づいた集計方法に変わった。さらにゼロ年代に入るとネット配信が普及してCDやアルバムが売れなくなった。その影響もあって現在のチャートはほぼ毎週のようにナンバーワンが入れ替わり、すぐにトップ10圏外へランクダウンしてしまう(その代わりに年に数枚だけビッグヒットが生まれる)。だが70〜80年代はナンバーワンになること自体が困難で、言い換えればそれらは「時代のサウンドトラック」として確かに機能していた。3月にはどんなアルバムがナンバーワンになったのだろう?


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レッド・ツェッペリン『Physical Graffiti』(1975)
絶頂期にあった初の2枚組(6週1位)。バンドのレーベル、スワン・ソングからのリリース。新作及び過去作のアウトテイク集でもある。「Kashmir」「Trampled Under Foot」などを収録。有名人が見え隠れする遊び心溢れたジャケットは、ストーンズの仕事で知られるピーター・コリストン。NYの実在するアパートの写真が使用された。ZEPのアルバムセールスは凄まじく、アメリカだけで1億枚以上というから驚き。


イーグルス『Their Greatest Hits (1971–1975)』(1976)
ドン・ヘンリーとのソングライティングでアメリカの名曲を数々と生み出してきたグレン・フライが2016年に亡くなり、またもや売れ始めたイーグルス最初のベスト盤(5週1位)。最初の4枚のオリジナルアルバムからのセレクト。アメリカでは最初にプラチナディスクに認定された作品であり、現在まで3800万枚という驚異的なセールスを誇る。マイケルの『スリラー』よりも売れているという事実。

マムフォード・アンド・サンズ『Babel』(2012)
ずっとアメリカのバンドだと思ってました。英国フォークの新時代を牽引する4人組マムフォード・アンド・サンズのセカンド(2週1位)。デビュー作『Sigh No More』(2009)と並ぶ名盤としての評価高く。ボン・イヴェール、ルミニアーズなど2010年代はフォーク人気が再燃。なお、本作がリリースされた2012年、ヴォーカルのマーカス・マムフォードは英国の人気女優キャリー・マリガンと結婚して、こちらも話題に。

エリック・チャーチ『The Outsiders』(2014)
ゼロ年代から新陳代謝を繰り返すカントリーシーン。多くの歌手やバンドが生まれては消えていく中、生き残っていく術の一つがブレないあり方。エリック・チャーチもそうやって人気を維持するアーティスト。前作『Chief』(2011)に続くナンバーワンを獲得(1週)。バーやクラブで叩き上げたカントリー・スピリットは日本では風景となかなか合致しないために受け入れられないが、その世界観がイメージできさえすれば、カントリーは一気に面白くなる。

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