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3月のナンバーワンアルバム⑦〜ナット・キング・コール/ハワード・スターンほか

2019.03.20

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「TAP the COLOR」連載第336回〜RED〜

1990年代以降、ビルボードのアルバムチャートは売り上げに基づいた集計方法に変わった。さらにゼロ年代に入るとネット配信が普及してCDやアルバムが売れなくなった。その影響もあって現在のチャートはほぼ毎週のようにナンバーワンが入れ替わり、すぐにトップ10圏外へランクダウンしてしまう(その代わりに年に数枚だけビッグヒットが生まれる)。だが70〜80年代はナンバーワンになること自体が困難で、言い換えればそれらは「時代のサウンドトラック」として確かに機能していた。3月にはどんなアルバムがナンバーワンになったのだろう?

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ナット・キング・コール『Vocal Classics & Instrumental Classics』
ナット・キング・コールの1943年〜1949年、24歳から30歳の録音集。弾き語りジャズ永遠の名盤。1945年にリリースされた『The King Cole Trio』(12週1位/Vol.4まであり)より。コールは1939年にピアノ、ギター、ベースのシンプルな編成からなる「ナット・キング・コール・トリオ」を結成。ジャズ・ピアニスト/ジャズ・ヴォーカリスト両面で大成した人だが、タイトル通り前半と後半でその二つの世界観が体験できる。ギタリストのオスカー・ムーアらとのトリオ録音は最も初期の『In The Beginning』と併せてほぼ網羅できる。


サウンドトラック『Private Parts』(1997)
過激なトークとシステムに屈しない反骨精神で全米規模の人気を獲得したラジオDJ、ハワード・スターンの自伝を原作にした同名映画のサントラ(1週1位)。主演はハワード本人が演じて本国アメリカでは話題になった。オジー・オズボーン、ガンズのスラッシュ、AC/DCなどハードロック勢のカメオ出演も楽しめる。

ビー・ジーズ『Spirits Having Flown』(1979)
空前のディスコブームを巻き起こした『サタデー・ナイト・フィーバー』(1977)の次に放ったのが本作(6週1位)。「Too Much Heaven」「Tragedy」「Love You Inside Out」と3曲のナンバーワン・ヒットを生むが、これが最後の大ヒットになってしまった。ビー・ジーズには15曲のトップ10ヒットがあり、うち8曲がチャートのトップに立った。

サウンドトラック『West Side Story』(1961)
アカデミー賞で10部門を受賞した名作映画のサントラ。何と1年以上、54週に渡ってチャートのトップに君臨した。大ヒットしたブロードウェイ・ミュージカルの映画化だった。内容はNYを舞台に敵対する若者グループの対立を描きながら(移民問題)、ロミオとジュリエット的な悲恋を交える。レナード・バーンスタインの音楽とダンス、そして衝撃のエンディングがどこまでも印象的な作品。多くの名曲はその後、ジャズメンたちが好んで取り上げた。

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