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4月に去ったレジェンド⑦〜J・ガイルズ/ローラ・ニーロほか

2019.04.24

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「TAP the COLOR」連載第348回〜BLACK〜

(4月に亡くなった主なミュージシャン)
ロック:コージー・パウエル、レイン・ステイリー(アリス・イン・チェインズ)、ジーン・ピットニー、マルコム・マクラーレン、カート・コバーン、ローラ・ニーロ、リトル・エヴァ、J・ガイルズ、ジェシ・ウィンチェスター、ジョーイ・ラモーン(ラモーンズ)、リンダ・マッカートニー、エディ・コクラン、リヴォン・ヘルム(ザ・バンド)、スティーヴ・マリオット、ジョニー・サンダース、フィービー・スノウ、ミック・ロンソン

ポップ:アヴィーチー

カントリー/フォーク:タミー・ウィネット、ジョージ・ジョーンズ、マール・ハガード、フィル・オクス、サンディ・デニー、リッチー・ヘブンス

ブルーズ/R&B/ソウル:マディ・ウォーターズ、マーヴィン・ゲイ、ブルック・ベントン、パーシー・スレッジ、アール・フッカー、プリンス、オーティス・スパン、レフト・アイ(TLC)、Z.Z.ヒル、ベン・E・キング、バーナード・エドワーズ(シック)、イヴォンヌ・ステイプルズ

ジャズ:バディ・リッチ、サラ・ヴォーン、アラン・ホールズワース、ニーナ・シモン、レッド・ガーランド、デクスター・ゴードン、カウント・ベイシー

その他:ニーノ・ロータ、ストーム・トーガソン


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J・ガイルズ・バンド『The J. Geils Band』(1970)
ブルーズやR&Bを愛するボストン出身の6人組。「アメリカのストーンズ」とも評されたバンドのデビュー作。オリジナルに加え、ジョン・リー・フッカー、オーティス・ラッシュ、アルバート・コリンズらのカバーを含む。Voのピーター・ウルフ、ハーモニカのマジック・ディックなどキャラクター性も高く、80年代前半には音楽性を変えてNo.1ヒットも放った。だが彼らの魅力はやはり70年代のブルーズに根ざした作品群にある。リーダーでギタリストのJ・ガイルズは2017年4月11日、71歳で亡くなった。


オーティス・スパン『Otis Spann Is the Blues』(1960)
シカゴ・ブルーズのピアニスト。たったその一言だけで通じるのがオーティス・スパンだ。マディ・ウォーターズのバンドでピアノを弾き続け、全盛期のマディを支えた人。本作はフェス出演時のスパンに感銘を受けた評論家/プロデューサーのナット・ヘントフが、スタジオに招いて録音したデビュー作。ピアノだけでなく歌にも味わいがある。それにしてもマディ周辺には凄いブルーズマンが揃っている。1970年4月24日、40歳で死去。

ローラ・ニーロ『Eli and the Thirteenth Confession』(1968)
ヒット曲なくして音楽を変えた。そんな表現が似合うアーティストがいる。男ならグラム・パーソンズ。女ならローラ・ニーロだ。女性シンガー・ソングライターに与えた影響は計り知れない。NY出身でジャズ、ブルーズ、ゴスペル、R&B、フォーク、ミュージカル、クラシックなどあらゆる音楽を吸収していたローラは、1967年に19歳でアルバムデビュー。その後、彼女の曲をフィフス・ディメンション、BS&T、スリー・ドッグ・ナイト、バーブラ・ストライサンドなどが取り上げてヒット。ソングライターとして成功を収める。本作は「イーライと13番目の懺悔」の邦題で知られる彼女のセカンドで代表作。ローラのアルバムはどれも重要作だが、その魅力は何といっても歌を通じて都会の風景、体臭、色気、吐息が漂ってくる点に尽きる。本物の証。1997年4月8日、49歳の若さで他界。

ジョニー・サンダース『Born Too Loose: The Best of Johnny Thunders』(1999)
死ぬまでロックンロール。そんな生き方を本当に貫いたのがジョニー・サンダース。音楽云々というより、まずこの点が特筆すべき。一聴するだけでは「雑で下手な」ギタープレイと思われがちだが、R&Rへのハンパない愛情や情熱が誰にも真似できない「ジョニー・サンダースの音」へと昇華させる。1991年4月23日、38歳で生涯を終えた。今ではニューヨーク・ドールズ、ハートブレイカーズ、ソロへと流れたR&Rライフが、本作のようなベスト盤で振り返ることができる。

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