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5月に去ったレジェンド⑥〜コールマン・ホーキンス/キース・レルフ(ヤードバーズ)ほか

2019.05.15

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「TAP the COLOR」連載第354回〜RED〜

(5月に亡くなった主なミュージシャン)
ロック/ポップ:フランク・シナトラ、ペリー・コモ、サミー・デイヴィス・ジュニア、ジーン・クラーク、キース・レルフ、ポール・バターフィールド、グレッグ・オールマン、グラハム・ボンド、ロビン・ギブ、イアン・カーティス、ロニー・ジェイムス・ディオ、アダム・ヤウク、クリス・コーネル

カントリー/フォーク:エディ・アーノルド、キース・ホイットリー、エディ・ラビット

ブルーズ/R&B/ソウル:サニー・ボーイ・ウィリアムソン、エルモア・ジェイムス、B.B.キング、ロイ・ブラウン、ジョニー・ギター・ワトソン、ドナ・サマー、ドナルド・ダック・ダン

ジャズ:デューク・エリントン、コールマン・ホーキンス、ブルー・ミッチェル、ポール・デズモンド、チェット・ベイカー

その他:ボブ・マーリィ、マレーネ・ディートリヒ


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コールマン・ホーキンス『The High and Mighty Hawk』(1958)
モダン・テナー・サックスの創始者と言われるコールマン・ホーキンスの音楽人生の転機は、1924年にフレッチャー・ヘンダーソン楽団に参加したところから始まる。結成されたばかりの同楽団にはルイ・アームストロングがいたのだ。ソロイストとして名声を得た彼は、1934年に渡欧。39年に帰国後、ブルーバード・レーベルに録音を開始。この時、有名な「ボディ・アンド・ソウル」を吹き込んだ。本作は1958年に録音されたホーキンスの名作。モダン・ジャズのマスターピース。1969年5月19日、64歳で死去。


グラハム・ボンド・オーガニゼーション『The Sound of ’65』(1965)
ジャズのサックスマンだったグラハム・ボンドは、アレクシス・コーナー率いるブルース・インコーポレーテッドに参加。この活動がきっかけでジャック・ブルースとジンジャー・ベイカーに出会う。そう、後にエリック・クラプトンとクリームを結成する2人だ。ブルーズ、R&B、ジャズなどを吸収したその音楽は、まさにモッド・ワールド。本作はイギリスのミュージシャンによるアメリカ黒人音楽への熱き想いが充満した傑作。ボンドは1974年5月8日、36歳で亡くなった。

ヤードバーズ『Over Under Sideways Down』(1966)
ローリング・ストーンズに続くロンドンR&Bシーンの顔役となったヤードバーズ。エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジが在籍した伝説のバンドだ。本作はベックがいた頃の彼らの傑作。フィードバック奏法を駆使するベック。そして彼の歌声も収録されている。本国イギリスのタイトルは『Roger the Engineer』(写真下)で、アメリカやドイツ(写真上)ではタイトルとジャケットを変えてリリース。ヴォーカリストのキース・レルフは1976年5月14日、33歳の若さで亡くなった。


ディオ『Holy Diver』(1983)
その圧倒的なドラマチックなヴォーカルで、「メタル界のゴッドファーザー」として親しまれたロニー・ジェイムス・ディオ。レインボーやブラック・サバスで活動後、自身のバンドを率いてリリースしたのが本作。時はヘヴィメタル全盛期。ジャケットデザインもクールで、全米61位ながらもプラチナディスクを獲得。あの眩しかった80年代のHM/HRを語る上で絶対に避けてはならない存在だ。2010年5月16日、67歳で死去。

【執筆者の紹介】
■中野充浩のプロフィール
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