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5月のナンバーワンアルバム⑩〜『ジーザス・クライスト・スーパースター』/R.E.M.ほか

2019.05.29

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「TAP the COLOR」連載第356回〜YELLOW〜

1990年代以降、ビルボードのアルバムチャートは売り上げに基づいた集計方法に変わった。さらにゼロ年代に入るとネット配信が普及してCDやアルバムが売れなくなった。その影響もあって現在のチャートはほぼ毎週のようにナンバーワンが入れ替わり、すぐにトップ10圏外へランクダウンしてしまう(その代わりに年に数枚だけビッグヒットが生まれる)。だが70〜80年代はナンバーワンになること自体が困難で、言い換えればそれらは「時代のサウンドトラック」として確かに機能していた。5月にはどんなアルバムがナンバーワンになったのだろう?

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『Jesus Christ Superstar』(1970)
ミュージカル界の帝王である作曲家アンドルー・ロイド・ウェバーと作詞家ティム・ライスのコンビによる、日本キャスト公演でもお馴染みの有名なロック・ミュージカル。すべてのスタートはこのアルバムから。ジーザス役にディープ・パープルのイアン・ギラン、マリア役にイヴォンヌ・エリマン、ユダ役にマレー・ヘッドを起用して制作。2枚組のアルバムは大ヒットして(3週1位)、翌年からブロードウェイ公演が実現した。


R.E.M.『Out of Time』(1991)
1983年のデビュー以来、雑誌やカレッジラジオを巻き込みながらアメリカン・インディーズのトップランナーとして君臨し続けてきたR.E.M.。ルーツロックの土着感や浮遊するサイケデリックな感覚に包まれた音は、やがて全米をはじめ世界中の若い世代に支持されていく。これはメジャー契約第2作にして、バンド初のナンバーワンを記録(2週1位)。彼らの最高傑作の一つとして評価されるアルバム。2曲のトップ10ヒット「Losing My Religion」「Shiny Happy People」を生んだ。


レッド・ホット・チリ・ペッパーズ『Stadium Arcadium』(2006)
バンド初の2枚組、初のナンバーワン・アルバム(2週1位)。1991年『Blood Sugar Sex Magik』、1995年『One Hot Minute』、1999年『Californication』、2002年『By the Way』と約4年に1枚のペースでリリースされる新作は、滅びゆくロックに対して次第に重みのあるポジションを築いた。存在感を増したジョン・フルシアンテの最後の在籍作。アルバムは火星と木星サイドに分かれ、「Dani California」のヒットを生んだ。


グリーン・デイ『21st Century Breakdown』(2009)
前作『American Idiot』(2004)で大復活を遂げたグリーン・デイ。ロック史に輝く大名盤から5年、再びロックオペラ・スタイルを採用してチャートのトップへ(1週1位)。デビュー以来のポップパンクの精神を活かしつつ、メッセージ色の強いアメリカン・ロックを聴かせる。スマッシュヒット「21 Guns」を収録。2020年代、彼らはどんな作品を届けてくれるのだろう?

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