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6月のナンバーワンアルバム⑦〜ブラック・サバス/クリス・クロスほか

2019.06.12

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「TAP the COLOR」連載第359回〜GRAY〜

1990年代以降、ビルボードのアルバムチャートは売り上げに基づいた集計方法に変わった。さらにゼロ年代に入るとネット配信が普及してCDやアルバムが売れなくなった。その影響もあって現在のチャートはほぼ毎週のようにナンバーワンが入れ替わり、すぐにトップ10圏外へランクダウンしてしまう(その代わりに年に数枚だけビッグヒットが生まれる)。だが70〜80年代はナンバーワンになること自体が困難で、言い換えればそれらは「時代のサウンドトラック」として確かに機能していた。6月にはどんなアルバムがナンバーワンになったのだろう?

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ブラック・サバス『13』(2013)
18年ぶりにリリースされて、バンドにとって初めての全米ナンバーワンに輝いた話題作(1週1位)。スマッシュヒットの「God Is Dead?」を生んだ。トミー・アイオミのヘヴィなギターとオジー・オズボーンの高音ヴォーカルという二つの強烈な個性がぶつかり合うブラック・サバスの世界。ラストツアー後、長い歴史に幕を閉じたが、いずれ復活するはずだ。初心者は1970年の『Black Sabbath』や『Paranoid』から入るのがオススメ。


トゥール『Laterals』(2001)
ハードロック、プログレ、ハードコア、オルタナティヴなどあらゆるジャンルを吸収・消化して、独特のアートが交錯する世界観を確立したトゥール。本作は寡作で知られるバンドの3枚目(1週1位)。フロントマンのメイナード・ジェームス・キーナンはスーパーグループ、ア・パーフェクト・サークルのメンバーとしても活動中。

クリス・クロス『Totally Krossed Out』(1992)
大ヒットした「Jump」を収録した12歳のラップ・デュオによるデビューアルバム(2週1位)。1992年といえばヒップホップでは西海岸のギャングスタ・ラップが席巻。ドクター・ドレーのGファンクがシーンをリード。南部からはアレステッド・ディベロップメントやこのクリス・クロスらがベストセラー。ジャケット写真のように前後逆にシャツを着ることがファッションにもなった。

ハーブ・アルパート『Sounds Like…』(1967)
いわゆる「アメリアッチ」(メキシコのマリアッチをアメリカ風にしたサウンド)で、60年代に本作(1週1位)を含むナンバーワン・アルバムを6枚も立て続けに放ったハーブ・アルパート&ザ・ティファナ・ブラス。自分のレコードを作るために、1962年にわずかな資金でジェリー・モスとA&Mレコードを立ち上げた。ちなみに「A」はアルパートで「M」はモスの頭文字。日本では「Bittersweet Samba」が深夜ラジオ番組『オールナイトニッポン』のテーマソングとして使用されて有名だ。

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