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6月のナンバーワンアルバム⑨〜ゴードン・ライトフット/ジャック・ジョンソンほか

2019.06.26

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「TAP the COLOR」連載第364回〜BLUE〜

1990年代以降、ビルボードのアルバムチャートは売り上げに基づいた集計方法に変わった。さらにゼロ年代に入るとネット配信が普及してCDやアルバムが売れなくなった。その影響もあって現在のチャートはほぼ毎週のようにナンバーワンが入れ替わり、すぐにトップ10圏外へランクダウンしてしまう(その代わりに年に数枚だけビッグヒットが生まれる)。だが70〜80年代はナンバーワンになること自体が困難で、言い換えればそれらは「時代のサウンドトラック」として確かに機能していた。6月にはどんなアルバムがナンバーワンになったのだろう?

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ゴードン・ライトフット『Sundown』(1974)
カナダ出身のシンガー・ソングライター。レコードデビューは1966年で27歳の時。フォークやカントリーシーンとクロスオーバーしながら70年代半ばにヒットを連発。本作(2週1位)からはナンバーワン・ヒットの「Sundown」も生まれた。玄人好みのアーティストだが、70年代はこういう人もきちんとチャート上で活躍できる正当な時代だった。シンプルな音と歌の世界が心に響く。


ピンク・フロイド『Pulse』(1995)
数年に一度リリースされるアルバム、それに伴った大規模なワールドツアー。それは超大物アーティストの証。ピンク・フロイドが90年代に残した唯一のアルバム『The Division Bell』に伴うメガツアーは、世界120公演・600万人を動員し、2億5000万ドルを稼ぎ出して当時の音楽業界の興行収入を更新した(後にストーンズが更新)。本作(1週1位)はその凄まじい世界観を伝えてくれる2枚組ライヴ盤。『狂気』が全曲再現されたことでも話題に。ジャケットワークも相変わらずブッ飛んでいる。


ジャック・ジョンソン『To the Sea』(2010)
ハワイ出身のシンガー・ソングライター。海とサーフィンを愛し、映像と音楽を通じて、島の世界観を届けてくれるアーティスト。オーガニックという形容で触れられることが多いが、そんな常套句は抜きにして、シンプルなサウンドが好きな人にはマストアイテム化した。今まで4枚のアルバムがNo.1を記録。中でも本作(1週1位)はジャケットワークがとても美しい。


コールドプレイ『Ghost Stories』(2014)
アメリカの「動」に対するイギリスの「静」。U2やレディオヘッドにも通じる壮大な世界観と哀しみのメロディ。政治や社会に対するタフなメッセンジャー……ゼロ年代初頭におけるそんな評価も懐かしく思えるほど、あっという間に世界的な成功を収め、10年代以降は楽曲セールスやツアー興行面において音楽界のトップに君臨し続けるコールドプレイ。本作(2週1位)はEDMにも接近し、「進化するバンド」の姿を印象づけた。

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